1.全編が禅問答の様な会話で綴られる、一人の女性を巡る三角関係を描いたラヴ・ストーリー(なのかな?)。この映画の面白さは、自分らしさを頑なに追及する(?)OL、バリバリのエリート・ビジネスマン、目標の定まらないフリーターという主人公三人に、お互いについて観客が抱いている印象を率直に語らせている所。一番居心地の良い場所、無理をしなくてもいい場所が、最も自分らしい場所という理屈は解る。しかし、その居心地の良さを追求する余り、周囲と軋轢が生じていたのでは居心地は良くないんじゃないか? そこに留まることに無理が生じてるんじゃないか? ここに堂々巡りが生じる。唯一明確になったのは、自分らしさを守るには鉄の意思が必要だということ。でも、それってやっぱ無理してるよなぁ…、6点献上。