1.若い夫婦の紆余曲折に「子作り」というモチーフを加えた、マイケル・ウィンターボトムらしからぬ、もの凄く王道のラヴ・コメディ。主人公夫婦が実家を訪れると、両親の話題と言えば「子供はまだか?」。子持ちの姉は勝ち誇った様な振る舞い。途端に険悪な空気が漂い出す食卓。この辺の描写は日本もアイルランドも関係なく、世界中の家庭で共感を呼ぶ筈です。ただ、二人の間に闖入してくるフランス男が、何かちんちくりんで生活力も無さそうなのが良く解らない。定石なら凄いハンサムにするとか、何かしら特徴を持たせないと説得力に欠けると思うんですけど…。6点献上。