5.《ネタバレ》 何だか妙にシュールな映画で、そのシュールさが不思議と味わい深い仕上がりになってるんですよね。
やっぱり時代が時代だからなのか、夫婦がそれぞれ言い争いしたとしてもそれはどことなくひょうひょうとしていて微笑ましい。
それでいてちょっととげとげしいセリフをぽっと言ったりどきっとするような展開が挿入されたりして、これがシュールで面白いのよ。
でも一番シュールなのは、やっぱり「男の子の心の?声」ですよね。
どう考えても二歳のセリフじゃない。それどころかかなり達観したことを変な声でつらつらと喋るんですよ。
この展開が相当にへんてこで、それが本作の独特な持ち味になってるんですよね。
月がバナナになって帆船に変わる怪しいアニメが唐突に始まったりとか、一体なんなのこれはという印象。
なんてことない話だけど、そういうシュールさをかみしめながら最後まで堪能いたした次第です。