3.《ネタバレ》 映画としてはどうなんだろう。でも昔Joy Divisionを聴いていた者からすると
とても価値のある映画だった。
Joy Divisionの音楽は聴いているとトランス状態になってアルバム一枚終わると
旅に出ていたような気持ちになる。
夕暮れの街の世界に入ってしまって、永遠に美しい夕日がほんの少し見えてる状態で
時間が止まってしまったような・・。
はっきり言って、イアン・カーティスさんの死の詳細は知らなかった。
映画の中に出てるTony Wilsonの番組に出てるJoy DivisionをYoutubeで観た。
ごめん、映画で歌ってる映像とはケタ違いだわ・・。ソングは本物使ってるけど
パフォーマンスは乗り移ってないよ、全然。
魂から搾り出すように歌うイアンの歌と同じく、Joy Divisionのライブ映像は
これは芸術でしょ・・。
「自分を全て出し切って演奏している。でも皆はもっともっとと求めてくるんだ・・。」
これだけ自分を出してたらどんどん擦り切れるのも無理ないかも。
Pistolsのジョニーなんて、初期でも既に仮面を付ける技を身に付けてるのに。
でもだから、短い活動だったJoy Divisionの音楽を聴く者に深い感銘を与えるんだろう。
映画を観てから、BuzzcocksからNY Dollsなど昔の映像をYoutubeで観た。
何と良い時代になったのでしょう。久し振りに聞く青春の音楽は懐かしくて、胸が痛くなる。
芸術家、イアン・カーティスに敬礼。
そして、少し前になくなったブリティッシュ・パンクの父、マルコム・マクラーレン
に黙祷を捧げます。