1.《ネタバレ》 決して悪くはない。例えばアキレス腱切りや、水蒸気攻めなど、観ているこっちが嫌悪感を抱かせる為の要所をきちんと押さえてるし、ナチやレジスタンスなど、社会情勢なんかも絡めてより深い意味を味付けしようとするなど、スプラッターホラーとしての及第点は得ているといっていだろう。しかし、最近よくあるこの手のスプラッターものの中で、本作が何か抜きん出ている点があるかと言うと、残念ながら見当たらない。ペンションに立ち寄る→そこから脱出という、設定そのものがもはや定番と化してしまっているし、しいて言えば主役の女性の体当たりの演技がなかなかの見物であるかなというぐらいで、量産されるホラー映画の中で本作もまた埋もれていく作品の一つであろうとこは否めない。少々厳しいかもしれないが、似通ったものが多いということは、それだけこのスプラッターの世界の競争が激しくなっているということで、他と抜きん出る為には、差別化が必要なのということだ。