10.《ネタバレ》 まず、映画としてのルック。画がいい。スタントがいい。
逃亡者という主人公の立ち位置が自然と浮かび上がらせる監視社会への批判は
戦時中の統制社会を窮屈に感じてのメッセージと受けとれるが
デマが拡散しやすくなったSNS社会の現代にも丁度当てはまっている
盲目の紳士のほうが目の見える大多数の人々よりも的確に見抜くという描写そのものは割とよくありますが
そういうテーマ性のある本作の描き方はスマートでかっこいいです。泣ける。
外見にハンディキャップを持っている人が、美しい心も醜い心も両方持っているというのも公平でいいですね
ヒッチコックは異常性愛が出るのばっかりで苦手と思っているなら、普通に楽しめる映画もあるということでオススメ。