1.《ネタバレ》 巨匠John Fowlesの代表作"The Magus"を読んで感動. ペーパーバックで700ページ近い長編でしたが3日で読めてしまうほど読み出したら止まらないあの面白さ. Michael Caine主演の映画バージョンがあると知って早速鑑賞.あの謎が謎を引き起こす不気味な"GOD GAME"の映像的再現は如何に ... と思いましたが, さすがに700ページ近い原作を2時間弱の映像に収めるには少し難ありという感じでした. 原作では恋人のAlison(映画ではAnn)と迎えるラストシーンの解釈をラテン語の詩に託し, 二つの解釈のうちどちらを取るかは読者自身に委ねられているのに対し, 映画では ... 単なる意味不明の終わり方になっており消化不良気味で残念なエンドロールを迎えてしまいます. また映画版では"GOD GAME"の意味もほとんどわからないままに終わってしまう後味の悪さ. ギリシャの美しい風景を主体にした映像は素晴らかったのですが. 有名小説を映画化して失敗する ... の典型のような映画でした. 事実, Woody Allenはこう述べたそうです, "If I had to live my life again, I'd do everything the same, except that I wouldn't see The Magus."