1.念願叶って、やっと観る機会を得たドキュメンタリー映画。
川崎市民ミュージアムにて鑑賞。
東京都内地区を抑えて、川崎でこのような貴重なドキュメンタリー映画を観られるなんて、なんか複雑な気分だ。
内容は、題名の通りで、老人性痴呆症、現代においては認知症と呼ばれる病気に焦点をあてた作品だ。
老人ホーム内の廊下に、ひれ伏すおばあさん。
意味不明なことを話し続けるおばあさん。
行くあてもないのに、やたらに外に出たがる徘徊癖おばあさん。
とにかく、おばあさんおばあさんのオンパレードで、おじいさんがほとんど出てこない。
これは間違いなく、羽田澄子という女流監督ならではの意図的な内容構成だろう。
特に胸打たれるエピソードがあったわけではないが、なかなかためになる内容だった。
認知症の患者とどう向き合えばよいのか模索する当時の介護・医療の現場を見ることができたのが良かった。