1.高校生ブルースに引き続く関根恵子映画の第2弾。衝撃的な前作に比べ結構おとなしくまとめられている。おさな妻というとどうしても興味本位に捉えられがちだが、この映画は結構まじめで過激な描写もほとんどなく、かといって手放しで賞賛しているわけでもない。問題点は問題点としてきちんと描かれていると思う。
関根恵子は若干15歳というのに非常に大人びて見える。映画の設定では17歳だが、普通に見たら20歳くらいの女性が17歳を演じているかのように見えるほどだ。だからセックスに関しては何ら問題点なさそうとさえ見える。問題は成熟した身体に見合う精神が宿っているか否かである。
映画では奥さんとしてへまばかりやっている1年生という表現が出てくる。このとき挫折していくか乗り越えていけるかが1番のポイントである。この映画では夫役の新克利を初め周囲が暖かく見守っているししっかりとサポートしている。ライバルと目される滝沢喜久子さえ、いじわるではなく最後はフォローしてくれる。
だが現実の場合、なかなかこうはならない。男にだまされたり、挫折してしまうのがほとんどだ。映画はもう少しこの点に踏み込んでも良かったのでは・・・。
なお法律的に言えば、両親がいないとはいえ女性は未成年、犯罪として立派に成立する。