1.《ネタバレ》 エクソシズムの映画としては、結構まじめな作りをしています。司祭による任命なしでエクソシズムを行うエニス神父の妙な行動も、後にその理由がわかってきます(なんで大事なテープを人のうちに(鍵をかけているとはいえ)置きっ放しにしてるんだという、疑問は生じますが)。そういう意味では教育的ですらあります。ホラーだとすれば、サイコ・ホラーだと思います。その意味で、もう少し、家族の闇の部分にスポットをあててもよかったと思いますし(中学生まで親が自宅で勉強を教えるなんてのは、考えられない!)、最後の緊迫する場面が、個人の内面の扱いが浅薄になっていて、少々残念です。ただ、最後に、闇を抱えた二人だけが生き残るというのは、象徴的で、うまいと思いました。