6.《ネタバレ》 傑作揃いの50年代ビリー・ワイルダー映画の中で、もっとも影が薄いのが本作、たしかに言われなければワイルダー監督作と気が付かないほど他作品とは毛色が違う気がします。これはひとえにワイルダーがプロデューサーではなく、いわゆる雇われ監督だったからかもしれません。そして25歳だったリンドバーグを48歳のジェームズ・スチュワートが演じているというちょっと無理くりなキャスティングによるところも大でしょう。でも、実際に飛行機操縦技能を持ちB-24爆撃機を操縦して大戦に参戦して大佐にまで昇進したスチュワートぐらい、ハリウッドでリンドバーグを演じるのに相応しい俳優はいなかったんじゃないでしょうか(年齢には眼をつぶるとしてね)。ちゃんと“スピリット・オブ・セントルイス”の飛行可能なレプリカまで製造してるし、航空映画としては観るべきところが多いと思います。 ストーリーテリングは離陸してからは地上の関係者たちの反応はいっさい見せず、独り言をひっきりなしに呟いているリンドバーグと彼の過去の回想が続き、中年のリンドバーグを延々と見せられるところに評価が下げられる所以があるのかな(笑)。まあこれはスチュワートが主演なんだからしょうがないんですけどね。噂では本来はジェームズ・ディーンが主演する構想だったけど、彼の事故死で実現しなかったとのこと。たしかに興味深い話だけど、リンドバーグを演じるにはディーンの身長がちょっと足りないんじゃないかな、その点のっぽで有名なスチュワートはうってつけだったのかもしれませんね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-10-23 22:54:39) |
5.《ネタバレ》 飛行士は眠たいだの、ガソリンタンクを切り替え間違えただの、とにかくダメ。 それより、この偉大な単葉機を造ったエンジニアが凄い! 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-01-23 12:15:40) |
4.《ネタバレ》 睡眠不足で長い単独飛行に旅立ったリンドバーグは途中睡魔に襲われます。単調になりそうな内容ですが、ビリー・ワイルダーの手腕で見ている方は睡魔に襲われることはなかったです。大西洋を渡って初めて見えた陸を見て「ディングルベイ!」と叫んだとき、思わず地図帳で「ディングル湾」を探さずにはいられなかった。 【きーとん】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2010-09-07 01:37:21) |
3.作品そのものはワイルダー作品としては平凡な出来だと思う。しかし、それでも今のハリウッド大作なんかよりはずっと良い。作品全体は例え、平凡でも品がある。ワイルダー監督らしい優しさ、品の良さ、そして、何よりも主演のジェームズ・スチュワートが良い。頑張れ!と応援したくなる俳優、ナンバーワン! 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-07-16 18:24:20) |
2.ワイルダー、ハリウッド監督12作目。唯一、ワーナーの作品です。これは原作であるリンドバーグの自伝を忠実に再現するという契約のもとに製作された作品で、さすがのワイルダーも映画的に脚色することができず、無念の一本だったようですね。私はこの映画を見ながら唐突に「風船おじさん」を思い出してしまいました。あのおじさんがもしアメリカへ到着していたら「風船よ!あれがロスの灯だ」とものすごい英雄扱いだったろうなー。しかし成功したリンドバーグよりも、失敗した風船おじさんにロマンを感じるのは、やはりどこか隙のある方が人間臭くていいなー、といったところかな。 【彦馬】さん 6点(2004-07-10 09:46:03) (良:1票) |
1.もう少し盛り上がるかと思ったら、以外にあっさりパリに着いてしまった。「盛り上がるぞ盛り上がるぞ」と思いながら観ると駄目ですね。それにしてもこの邦題にはセンスが溢れてます。現在の配給会社には無理でしょう。 【ひかりごけ】さん 6点(2002-10-20 23:19:19) |