1.可もなく不可もなくの佳作だと思います。
凄く地味で、なにかサスペンスフルなものが
あるわけではないんですが、しいていえば、
「運命」というキーワードが好きな方、
そして一人の男がその運命に翻弄される様を
見るのが好きな方におすすめです。
恋人との幸せな日々、新しい事業の立ち上げという
いわば「未来」の構築に対し、ムショでの約束事や
悪い友人といった「過去」がそうはさせんぞ
逃がさんぞという、そういう攻防みたいなストーリー。
一つ考え深いのは、占い師が「君は死ぬ。
いつかはわからないが、初雪までは持たない」と
言っていたけど、初雪が降った後も彼は生きてるし、
友人と心中させられそうになるも運良く助かる。
だけど帰り道での事故で結局死んでしまう。
死ぬという運命は変えられなかったけど、
その経緯は変更出来てるような気もする。
果たして運命とはなんなのだろうか、と
色々考えさせられる。