1.《ネタバレ》 鑑賞後、誰もが宇宙海賊ハーロック(H)に憧れ、アルカディア号に乗りたいと思わせるような内容であるべきだが、この作品には夢も感動もない。デザインや技術は優れているのに、矛盾点や疑問点が多く、作品に入り込めないのは残念である。人類は他の銀河に進出したが、異星文明との共存が果たせず、種として衰退したというが、実際は人口5000億と大繁栄を誇っている。他の星に人類は住んでいるし、生物も生息するので矛盾する。地球がダークマターで破壊された様子は多くの目撃者がおり、ホログラムで隠せるものではない。破壊された地球はテラフォーミングすればよい。
ヤマが無理な操作をして植物園を破壊するが、状況が説明不足。地球の花ならすぐに再現できるはず。誰かが種を持っている。
イソラは下半身不随になるが、再生医療は?ナミは植物状態なのにホログラムで会話ができる不思議さ。どうやって相手を見てるの?イソラは植物状態のナミとどうして結婚したの?イソラが激昂してナミの生命維持装置を抜いたが、すぐに戻せば死ななかった。アルカディア号が黒煙を吐くのは何故?アルカディア号かホログラムかは、レーダーがあれば見分けがつく。トカーガ星で救助船がナミを助けたが、一人しか救助できない不思議さ。また次元振動弾を設置するのに不安定な橋のような場所を選んだ理由。乗務員志願者が急崖を素手で登るが、飛行船等で移動すればいい。イソラが使っているような反重力乗り物もある。Hは孤高の存在で男の憧れ。乗務員志願者の三人を殺したり、宇宙をリセットしようとしたり、敵に拘束されて落ち込んだりしてはいけない。ましてや次元振動弾の起爆スイッチをヤマに渡して、「人類が過ちを犯しそうになったら躊躇わず押せ」とは言わない。あまりに傲慢すぎる。それに敵とはいえ殺し過ぎ。同じ人類ではないか。ダークマター機関の説明が欲しい。Hが不死身だったり、ダークマターを開放するとミーナが消滅することの関係は?死人が生き返り、ミーナが復活した場面は謎。Hがヤマに渡したものと関係がある?敵艦の集中砲火ビームがアルカディア号に当らない不思議さ。地球に植物が再生したのを誰も気づかなかった?ガイアサンクションの総監が簡単に地球を破壊する決定を下す矛盾。総監とHの対決を最終決戦として御膳立てすべきだった。ハーロック二人体制で続編?たぶん無い。