1.《ネタバレ》 相手を見るだけで思い通りに動かせる男が、唯一力が通じない男との宿命の戦い この宿命の部分に力が入りすぎていて違和感がある 藤原竜也が山田孝之を厭う理由が説明無しなのが一番の問題だ ひっそりと隠していた力を世間に誇示してまで自滅覚悟で山田孝之を葬ろうとする理由が無い 放っておいても問題は無いはずなので、あくまで葬ろうとする理由はこの映画を違和感無く見る上で最低限、どうしても欲しい所だ この話には磁石の様に惹かれ合って、必ず相手を葬り去るまで離れられない運命の理由が必須である 藤原竜也扮する名無しの男が何故名無しなのかとか とくに伏せておく意味が無いところまで説明が無いのは不可解だ ならば設定として除くべきだろう 特に意味のない設定(たとえばメインの二人が地図マニアだった話とか)なんの意味も無い話が多すぎる 設定がとにかくメチャメチャ 警察の対応も謎すぎるというよりもほとんど馬鹿としかいいようが無い 二人の友達やヒロインも含めて登場人物がマンガすぎ アニメのシナリオをそのまま実写にしたらこんな笑っちゃう設定になるかもって感じか この監督はとにかくディテールに気を使わなさすぎる しかし見ただけで相手を自由に動かせる超能力者と不死身の男との戦いは設定としては抜群で、この二人のバトルだけで2時間の映画を牽引した 藤原竜也の戦い方と警察の対応がもう少し納得出来れば結構面白かったはずなのに とにかくバカ設定がヒドすぎる映画だが妙な魅力もある 続編を匂わせているので次作は違う監督ならば見るぞ