1.《ネタバレ》 この映画はまず宣伝がダメでした。せっかく予告編見てそれなりに興味を抱いたのに、チラシを見るとこんな言葉が。「今話題のSTAP細胞がこの映画の中で更に進化して使われている」と。こんなアホな事を言っても観客は遠のくだけなのに。映画自体は至って普通の作品でした。ソウルなる侵略者に乗っ取られた地球。彼らが取り付いた人間は目の光彩に光の輪っかが見える。それで識別可能だが、乗っ取られてない少数の人間が生き延びて彼らから地球を奪還しようとする。ありきたりのストーリーです。でも一つ特徴を上げるとすると、ソウルの取り付いた人間は性格は平和主義となり暴力を振るう事も無く温厚そのもの。嘘も言わず信頼しあって生活しています。そんな彼らの生活を「退屈ね」と揶揄する我ら人間側の代表メラニーの方がよっぽど凶暴でダメ人間に見える。メラニーに乗り移ったソウルの人格であるワンダラーが一番まともな人間に見えてしまうのがこの映画の一番の特徴でしょう。確かに「美しき侵略者」だわ、これは。何しろ人間を見つけてもヘリや車で追跡して「止まりなさい」と言うだけで何もしない。逆に逃げる人間の方がヘリに銃弾を浴びせる。ショッピングモールでもお金はいらず微笑むだけでお持ち帰りOK。これ何かの冗談?と思えるくらい侵略者の方が平和的です。
あんたたち、侵略する星間違えたわ、悪い事は言わん、とっとと帰りなさい、と言いたくなりました。