2.2013年の作品ですが、もうちょっと前の映画に見えるし、低予算の香りが漂うイギリス製の暴走列車モノです。
この手の映画にしては登場人物が少なくキャストも地味で華や派手さはない作品ですが、なかなか健闘していると思います。
動機も正体も、風貌も不明。犯人の姿もほとんど見せない。列車を乗っ取り暴走させ、操縦する腕などを時折一瞬とらえるのみ。
スピルバーグの「激突!」のトレーラーのドライバーを思わせますが、
犯人の意思や思惑が明確ではないので「激突!」のような不気味さは感じません。
100分足らずの作品ながら、あれ?この列車、ちょっとおかしいぞ・・・。と気づく頃には30分以上が経過していた。
スロースタートではあるのですが、乗客が力を合わせ、知恵と勇気を振り絞り列車を止めようとする後半のアクションはなかなかの見ごたえ。
それだけに、暴走する列車に残された数少ない乗客は全員が助かってほしかったですけどね。