8.《ネタバレ》 今までのスパイダーマンと違い、版権問題をクリアしてアベンジャーズと関わったこと、
そして未熟で無力なりに一人前になろうともがくピーターの青春物語が強化されたことが大きい。
功名心から正義を貫こうとして、結果的に大きな事故を招いてスタークを失望させ、
学校とヒーロー業を両立できず、片思いを失ってしまう苦みと切なさが残る。
家族のために犯罪に手を染めるマイケル・キートンを配役するセルフパロディが心憎く、
貧困と格差の問題をするりと潜り込ませる。
ディズニーに買収されたことが大きいのか、異人種間の恋愛と夫婦が珍しくなく時代の流れを感じた。
スタークからの再スカウトを断り、地に足をついて"親愛なる隣人"として歩み出したのはスパイダーマンらしい。