10.《ネタバレ》 タイトルから連想される爽やかさとは無縁のドラッグ映画。
不快なまでにドラッグに溺れ堕ちる少年をデカプリオが熱演している。
その狂気たるや、まるで自身も実際にクスリ漬けになっているのでは?と懐疑的にさせるほどの生々しさと迫力に満ちていた。
同系のその他の映画とは一線を画した、徹底的なまでのリアル追求が残すものは、
ただひたすらドラッグに対する恐怖感と嫌悪感。
若さゆえと言えばそれまでだが、「赤信号皆で渡れば怖くない」という観念はやはり危険極まりない上に、
人生を無駄にしてしまう可能性を孕み過ぎている。
しかし、人間の心の隙間というのは、本当に脆いものなのだろう。
恐らく皆、常に思っているだろう。 「まさか自分が…」と。
そのまさかが、小さな何かで簡単に崩れ落ちてしまうことなど、誰も想像できない。
それが人間なのだろう。
それでも命ある限り生きていかなけらばならない。
一つづつ、賢くなっていかなければならないのだろう。
昨今の日本でも他人事とは言えない話題なだけに、ドラッグの恐ろしさをより多くの人に感じてもらいたい。
ダメ、絶対。