5.子育て中心の生活を選んで仕事をやめた女性にとり、夫が有能でかつ不在がち、という境遇は、どんなに物質的に恵まれていようとも、精神のバランスをくずしやすい環境といえます。
ですが、そこは必ずしもリアルに描かれていなかったかも。
但し依存症という大きなくくりで言えば、誰でも何らかの依存症になりやすく、また現実になっているのですから、こんなに恵まれているのに・・という非難は私はあたらないと思います。
本作はアルコール依存症の問題に果敢に挑んだ・・にしてはシナリオが陳腐、キャスティングは失敗、で、娯楽映画としては見るものがありませんが、何らかの依存症に悩む人、依存症に関心のある人にとっては、そう悪くない作品では、と思います。
(追記:但し、依存症は「心の弱さ」というより~その解釈も間違いではないが~「心の病気」と捉えたほうがより明確な解釈だし、より解決に向かいやすいと思うんですが、この映画ではそのあたりの理解があいまいでしたね。
このテーマで娯楽映画を作ろうということにそもそも無理があったのかもしれないなあ・・)