1.《ネタバレ》 これは青春群像劇になるのでしょうか。3人の主人公。それぞれの世界が均一に描かれます。
最初は高校生活での出会いを描いているため、3人一緒の描写が多い。その後3人はそれぞれの道へ。
ある者は大学へ進学し、堅実な生き方を望む。
ある者は漫画家という夢を追いかける。
ある者は金持ちの両親に甘えて自堕落な生活を送る。
どれも日本の若者にそのままあてはまりそうな現実感があり、それぞれのエピソードが興味関心を引きます。
ですがきれいに3等分されてしまったため、薄味、消化不良になってしまった部分はあります。きっと連続ドラマというスタイルでじっくり見せてくれるほうが、この手のストーリーには合っているのでしょう。
3人の掛け合いは面白く、前半は笑える部分も多い。
後半は若者特有の恋愛や未来への悩みに焦点があてられ、笑いの要素は鈍化する。
それならそれで良い。それぞれの悩みに真剣に向き合ってくれるのであれば、それなりに味わい深い作品になっていたでしょう。
ところがこの作品では、それすらも悪ふざけで茶化そうとします。その最たるものが食堂での大乱闘。もしかするとやり場のない若者の気持ちをここで爆発させたかったのかもしれませんが、それにしてもカタルシスのかけらもない。個人的には度を超えた悪ふざけにしか見えなくてちょっと辟易させられました。
とゆーわけで後半面白さが失速しちゃったように感じたのですが、ドンウのラストの笑顔を見るとなんだかオールOKな気もしてきました。
ちなみに女優さんたちはみんなかわいくて良い感じです。
ただ下ネタがきつめなので、家族で見るには向かない映画だと思います。