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キューブリックに愛された男

[キューブリックニアイサレタオトコ]
S Is for Stanley
2015年上映時間:82分
平均点:5.50 / 10(Review 2人) (点数分布表示)
公開開始日(2019-11-01)
ドキュメンタリー伝記もの
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タイトル情報更新(2022-05-30)【S&S】さん
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監督アレックス・インファセリ
脚本アレックス・インファセリ
製作アレックス・インファセリ
編集アレックス・インファセリ
あらすじ
巨匠スタンリー・キューブリック監督の専属運転手を30年にわたり務めたイタリア人エミリオ・ダレッサンドロに焦点を当て、2人の主従関係を越えた奇妙な友情を描いたドキュメンタリー。キューブリックを間近で見てきたダレッサンドロの貴重な証言を通して、完璧主義で知られるキューブリックのプライベートな側面における知られざる素顔を明らかにしていく。監督はイタリア人監督のアレックス・インファセリ。【allcinemaさんより引用】
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1.《ネタバレ》 カーク・ダグラスに「才能はあるけど君はクソったれ野郎だ!」とこき下ろされたスタンリー・キューブリック、人嫌いで狷介なエピソードには事欠かない天才監督。天才のもとで働くことは大変な重圧が襲いかかってくるものですが、『キューブリックに魅せられた男』のレオン・ヴィタリと同じように三十年もキューブリックに仕えた人がいたとは驚きです。このエミリオ・ダレッサンドロはレオン・ヴィタリと違って映画製作には全く関わらずにキューブリックの運転手兼雑用係として仕えて、終いには主従と言うよりも完全に友人関係になっています。イタリアから60年代に英国に渡ってきてレーサーを目指しながらタクシー運転手をしていたエミリオが、最初にキューブリックと関わったのが、『時計仕掛けのオレンジ』で使われたあの有名な巨根はり型をタクシーに載せて運搬することだったというのは興味深い。彼はヴィタリと同じようにキューブリックと関わった資料を大量に保存しており、“S”の署名で終わる自筆の指示書というか走り書きが続々登場します。それが“ペットに餌をやってくれ”とか“ホームセンターに行ってこれこれを買ってきてくれ”などといいった完全に小間使い扱い。それでも元から誠実な人柄なエミリオは忠実に仕えて、キューブリックとは信頼以上の関係になります。そして遺作『アイズ・ワイド・シャット』ではキューブリックに乞われて出演までしています。トム・クルーズが秘密パーティに参加する前に立ち寄る店の主人役で、“エミリオの店”とネオンで店名が輝くのが泣かせてくれます。彼はキューブリックが死去する前夜も会っていて、キューブリックが生前最後に会った家族以外の人物でもあります。ヴィタリが俳優のキャリアを捨てたように、エミリオもレーサーの夢を諦めてキューブリックに人生を捧げたわけで、自分勝手な人間だけど自分にとことん尽くす者には彼なりの愛情を示す天才なりの人間性が見られたと思います。 エンドロールが終わってのラスト・カットのエミリオの回想、キューブリックに「自分の映画でどれがいちばん良かった?」と尋ねられて『スパルタカス』と答えたそうです。すると渋い顔したキューブリックは「アレはたいした映画じゃないよ」と答えたそうです、やっぱりね(笑)。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-05-15 22:44:31)
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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 5.50点
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6150.00%
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