1.《ネタバレ》 非常に古典的な一方通行の三角関係を描いているが、一部に男→男のベクトルが混ざり込むってのは(今やもう古臭いという様な視点からすれば)やや「トリッキー」と言えるのかも知れない…のかね。そして本質的には完全にコメディだ…という短編でもあって、例えば告白をさせといてすぐ振っちゃう女の辺りは(個人的には)相当に爆笑してしまった(ただココとても一人だけ傷つかないのは確かにフェアとは言えないのだし、その「禊」を迫るのは一重に今後もこの関係性を続けていきたいというポジティブなモチベーションから故なのだろう、とも)。緩やかに、そして誰もが幸せになれるゴールに近付いていって欲しい、と3人を応援したくなるくらいには、全体としてもごく温かい出来映えではあったか…とも思う。
撮影(画質)・録音等、お手製感・リーズナブル感は満載だケド、役者の演技は素朴ながらまあまあ観れる出来だった様にも思う(ただし、男ふたりが殴り合う1カットのナアナア感にはふと脱力もしたけれど)。そしてこの映画で一番手間がかかったのは、ラストでただ解く為だけに編んだであろうマフラーではないか、とまた思ったりね(コレも確実にお手製だし)。