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TAR/ター

[ター]
TÁR
2022年上映時間:158分
平均点:5.80 / 10(Review 15人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-05-12)
ドラマサスペンス音楽もの同性愛もの
新規登録(2023-01-15)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2023-11-05)【イニシャルK】さん
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監督トッド・フィールド
キャストケイト・ブランシェット(女優)リディア・ター
ノエミ・メルラン(女優)フランチェスカ・レンティーニ
ニーナ・ホス(女優)シャロン・グッドナウ
アラン・コーデュナー(男優)セバスチャン・ブリックス
ジュリアン・グローバー(男優)アンドリス・デイヴィス
マーク・ストロング〔男優・1963年生〕(男優)エリオット・カプラン
塩田朋子リディア・ター(日本語吹き替え版)
清水理沙フランチェスカ・レンティーニ(日本語吹き替え版)
浅野まゆみシャロン・グッドナウ(日本語吹き替え版)
白石涼子オルガ・メトキーナ(日本語吹き替え版)
糸博アンドリス・デイヴィス(日本語吹き替え版)
安井邦彦エリオット・カプラン(日本語吹き替え版)
脚本トッド・フィールド
音楽ヒドゥル・グドナドッティル
作曲グスタフ・マーラー"Symphony No. 5 in C-sharp minor"
エドワード・エルガー"Cello Concerto in E minor, Op. 85: IV. Allegro"
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ"Prelude and Fugue in C major, BWV 846"
ジミー・ヴァン・ヒューゼン"Here's That Rainy Day"
製作トッド・フィールド
製作総指揮ケイト・ブランシェット
配給ギャガ
あらすじ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で女性初の首席指揮者として活躍するリディア・ター。作曲家としても指揮者としても頂点を極めた彼女があるスキャンダルをきっかけに追い詰められていく…。『イン・ザ・ベッドルーム』のトッド・フィールドが16年ぶりにメガホンを取り、絶対的権力者でもある天才女性指揮者の心の闇を描いたサイコスリラー。
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3.《ネタバレ》 これはまた強烈な一作でした。ケイト・ブランシェット様のためという感じの序盤のカリスマぶりも素敵ですが、彼女の本領はやっぱり後半の転落劇。あれだけの「強い」彼女であっても(いや、そうだからこそ)スキャンダルと罪悪感で「墜ちる」描写にも妙なリアリティを感じてしまいます。とくに、廃墟のようなアパートで自分で勝手に転んだだけの怪我を「暴漢に襲われた」と盛ってしまうところ、彼女がこれまでも虚勢でギリギリで自分を支えてきたことがにじみ出る見事な展開でした。ほかにも、「傲慢な白人男性」バッハを尊敬できないというジュリアードの今時な学生たち、セクハラ告発の風潮に不安げな師匠先生など、登場人物たちの微妙な立場性が、ターの強さと弱さを浮き彫りにしていく構成はなかなか見事です。終始、彼女を陥れようとする陰謀や襲撃者の実際の姿は見えず、実はそんな「陰謀」なんてない、ただの被害妄想にも思えるサイコな展開もうまい。

そして、そんな彼女が転んでもただでは起きないというラスト。あれを「ここまで落ちぶれたか・・」と見るか、「おお、新しい世界へ踏み出した!」と見るかは観客次第。最初、このラストを前者として解釈してしまった私もまた、転落前の彼女と同じ価値観を共有していたのでしょう。でも、その前のニューヨークの古いアパートでバーンスタインのビデオを見た彼女の表情を思い起こせば、あのラストもまた、十分に前向きな、彼女なりに音楽と向き合った結末と言えるのではないでしょうか。

ただ、そのバーンスタインもまた人間的にはいろいろやらかしていた人物だったのを、たまたま前日にNetflixで映画『マエストロ』で見てしまったので、ちょっとそのラストにうまく乗れなかったというのもたしか。いまさら「アジア」への逃亡で人間性を取り戻す的なオリエンタリズムもいかがなものかというのも含め、すんなり「いい映画だった」とも言えないのがなんとももどかしい。
ころりさんさん [インターネット(字幕)] 6点(2024-01-28 23:18:16)
2.《ネタバレ》 歌と曲で圧倒する本格的な音楽ドラマと思っていたら、冒頭から冗長な対話劇の連続。見た目はオンナ、中身はオトコ。仕事では大合奏団を仕切り、余暇はランニングとボクシングジムでボコスカとシバき回す。そんなとっても勇ましいアタシの人生が暗転。段々と同性愛モノの妙な匂いを感じ、そのままジ・エンドを迎えちまった。期待していた音楽シーンはわずか。思っていたのと全然違う。大女優ケイト・ブランシェットはさすがに崩れゆく女性指揮者を怪演していたが、レズはキツイぞ。そんなの全然ありがたくねえ。駄作にはしないけどしんどいぞ。
獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 6点(2023-05-21 02:31:23)
1.《ネタバレ》 個々のシーン・個々の演技の質は、言われてるとおりにごく上質な作品だと思います。ただ、コレも前評判どおりにサスペンスだと見做すならば、私が思うにコレってたぶん肝心の主役が出てこない!(ケド勝手に解決する!)て『刑事コロンボ』でしかなくって、だから別にその面での面白みがあったって作品ではねーかな…と。んでそもそも、こ~んな悪人がタダ出てきてタダ自滅してゆくダケの話だって意味でも、少なくとも私としては内容的にも(また)別に好きなヤツでは決してなかったかな…とね。

それ以上に、ナニか終始しっくり来なかったとゆーか期待外れだったとゆーか、途中からずーっとモヤモヤしながら観てた…つーのが、コレってマジで唯々「ケイト・ブランシェットがコレを演ってるから」てダケの映画だな、と。正直こんなん、昨今はもう新型の映画的ステレオタイプの一種だとゆーか、卓越した芸術家=成功者で・んで相応に果断でパーソナリティも強固・またある面では同様に冷酷で欠落してて・かつ当然の如くに同性愛者で・加えて所謂「色を好む英雄」かの様に振舞って⇒でも一方で何よりも「女性=男性ではない」と……私なんかが少し考えてしまうのは、例えばコレを(性別を度外視すりゃあ何とな~く同系統かと思える)カンバーバッチとか・ちょっと奢ってジョニー・デップとか・或いはもっと現実に即して脂切った感じの(現時点の)トム・ハンクス、なんかに演らせてたとして、でもそんなんたぶん誰も観に来ないすよね?(つーか誰も引受けもしないでしょ、と)だから結局、ソレってこの役の「性別を貼り替える」ダケで(一転して)成立する様なモンなの?な~んて⇒コレ、単に私は馬鹿の一つ覚えの様に、映画に描くべき「人間性」てのは、また当然に「普遍的」なモノで在れば在るホド好い…という固定観念に縛られてるってダケなのでしょーケドも。

ラストも、コレもな~んかよー分からんかったすよね…まあ、チラッと名前の出てきたデュトワなんかも日本では今だにフツーに=何事も無かったかの様に振ってたりもするし、だから別に文句がある…なんてコトでは(決して)ねーのですケドも。。
Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 6点(2023-05-13 15:17:54)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 5.80点
000.00%
100.00%
216.67%
300.00%
4213.33%
5320.00%
6320.00%
7426.67%
8213.33%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 3.50点 Review2人
4 音楽評価 7.00点 Review2人
5 感泣評価 5.00点 Review1人
chart

【アカデミー賞 情報】

2022年 95回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞ケイト・ブランシェット候補(ノミネート) 
監督賞トッド・フィールド候補(ノミネート) 
脚本賞トッド・フィールド候補(ノミネート) 
撮影賞 候補(ノミネート) 
編集賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2022年 80回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)ケイト・ブランシェット受賞 
脚本賞トッド・フィールド候補(ノミネート) 

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