2.末端でシステム開発にかかわっている人間なので、この事件が映画化されると知り、かなり期待して見に行きました。
勝手な期待の方向は、邦画版「エリンブロコビッチ」的なものでしたので、少し期待外れの感が否めません。
7年間のなぜ1審までを中心にしたのかなというところと、愛媛県警の裏金告発との絡みが弱く(この方は匿名ではなく実名で告発された勇気ある方なので)だったら最高裁の審理まで描いてほしかったなというのが正直なところです。
とはいえ、1審のやりとりは見ごたえありましたし、金子氏のピュアな人柄もよく描かれていて、好感が持てました。
悪意を持った権力の恐ろしさや報道をそのまま鵜吞みにすることの恐ろしさ(事件当時の私がまさにそれでした)、を改めて考えさせられる映画でした。