1.《ネタバレ》 前作に顕著だったダイジェスト感は薄まって、でも文化祭のメイド喫茶なんていう定番ネタが結構な割合を占めた事で萌えアニメ感が強くなって。
あと前作に引き続き本来セリフのあった映像に歌を流してPV風にするのは歌を聴かせたいんだか映像を見せたいんだかハンパな感じで。
ぼっちとその仲間がバンドという1つの共同体を形成してゆく、その過程は前作の方が明確で、今回は文化祭のほか、江の島観光も含めてエピソード集みたいな状態ではあったわ。
4人のメンバーや周囲の人々の関係性やドラマをほのぼのと楽しむ、にはちょっと類型的というかありがち過ぎな感もあって。
『ぼっち・ざ・ろっく!』ってコンテンツそのものはそう昔からのモノでもないのに感覚的に過去のモノになりつつあるような気もして(『けいおん!』の系譜ね)、それは『推しの子』や『ガールズバンドクライ』、『夜のクラゲは泳げない』、『トラペジウム』みたいなクセのある音楽モノが台頭してきている中でのオーソドックスさ、みたいな感じもして、でも、だからあの不穏なラストシーンだったのかしら? だったらそれを継いでの二期発表、みたいな流れがあるのかな?って思ったのだけどそれは無かったわね。
あそこで終わり、あとは原作をどうぞ、ではなくてその先に対する映像化の責任は果たして欲しいところね。このところテレビアニメは12~13話で話途中でぷっつり終わっちゃってその先無し、続きは原作読むしかないですよ、ってまるで宣伝みたいな作品が多過ぎるから。