1.《ネタバレ》 不思議すぎて一体どう見てよいのか...監督は恐らくこの物語の真相に興味があるわけでは無く、思春期の少女たちのみが醸し出しうるはかなさそして掴み所の無いイメージを映像に託すしたかったのではないでしょうか?ミランダ役の少女の絵画から飛び出たような魅力(劇中でもそういったセリフがあります)にただただ圧倒されます。あまりにミステリアスすぎて実際に解決されていない話なので、当事者が語らない限りいくら回りの人間が語ったところで説得力が無いので、それをちらほら(というより殆ど?)伏線めいたものを散りばめベールで包んでしまおうという演出は見事だと思いました。忽然と姿を消した少女達、怪しい行動をし同じく行方不明になった教師、生還したものの真相を語らない少女、行方不明の少女にほのかな恋心を抱き投身自殺した少女...とにかく考えると自分も後戻りできない霧の中に取り残されるような感覚を覚えました。何度も出てくる岩(岩山)と少女という対照的な映像がこの作品のカギではないかと思いますが...この岩にどことなく性的なイメージを感じるのは私だけでしょうか?