1.《ネタバレ》 覚えていたのは白いハンカチが空を舞うところのみでした。改めて観てもやっぱり白いハンカチのところが印象的でしたね。とにかく白と黒が使われていて、この色合いってのにジャンヌ・モローの悲しみが表されていたのではないでしょうか。白いコートに黒いスカーフってのは『めまい』のキム・ノヴァックも着ていましたね。5人に復讐する彼女は、かなり鬼気迫るものがありましたが、3番目あたりから、ちょいとそれはないんじゃない?っていうような殺し方。階段の下の物置に閉じこめて窒息死……って、なんてまどろっこしいんだ~!! マッチをつけたときはそれで脱出を試みるのかなぁ~?とか思っていましたが、単に明かりをつけただけぇ~?酸素が余計になくなるし。で、4番目。モデルってしんどいことやってから殺さなくても……一瞬、もしやあの画家に惚れたのでは?と、ありえないことまで考えてしまった。お願いだから早くやっちまってくれ。5番目は……大袈裟すぎる音響が災いしました。ババ~ンってハゲ男が出てくるとき、いるの解っているからいいよぉ~と、ちょっと笑いが。バーナード・ハーマンの強い音響とは合っていなかったのが残念。マンダリンの音楽♪ズパパパ ズパパパ♪(『クレイマー、クレイマー』の主題歌)が3番目以降の殺人で出てこなかったのが心残りです。あの音楽、なにげに楽しみにしていたもので。なんで出てこなかったんだろう。あと、気になったのがセントポーリアにコップの水をかけるシーン。ああ~、葉っぱに水がかかってるじゃん!葉っぱが痛むからやめてくれ~と妙なところで止まってしまった。あの男性が彼女を思い出す重要なシーンなのに、1度目も2度目も水が気になって。花を大事にしないといえば、2番目の殺人でも毒の入った酒を、ユリがいけられた花瓶に入れてました。そんなところが妙に気になった時点で、ダメだったかも。ゴメンっ! 【追記】でも、この作品、あとからあとからジワジワ良くなってくるんです。印象深いシーン(ていうか忘れられないシーン)もいっぱいあるし。なもんで、点数大幅あげっ!