45.《ネタバレ》 まず考えたのは、現実はここまでエスカレートすることはないだろう、ということ。終わった直後は、個人的な悪役として金髪の看守、全体の責任として教授、という印象を持つのだが、振り返って考えると、派手な記事を書きたかった主人公が最大の悪役だったことに気付いたりする。「どうにかして周りを出し抜いて上手い汁を吸いたい」という極々一部の人間の存在が全体に悪い状況をもたらしている、というのは現実社会の縮図のような感じがする。 【マー君】さん [DVD(吹替)] 6点(2015-08-30 12:10:29) (良:1票) |
44.《ネタバレ》 普通に面白いとは思うのですが、伏線を拾いきれてないのや、解かれない疑問が多く生じるために、納得いかない感が強く残ります。眼鏡で撮影したのはなんだったのかとか、記事を書く約束はどうなったのかとか、閉じ込められた箱の中にドライバーがなぜ入っていたのかとか、箱がなんであんなすぐ壊れるのかとか、看守は家に帰れて囚人だけ閉じ込められるのはあまりにも不公平ではないかとか、なんでドラが面会日が分かったのかとか、とか、とか。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-01-06 14:59:41) |
43.《ネタバレ》 屋内版「蝿の王」って感じ。何の為の実験で、どういうデータを集めたいかの説明がないので解りにくい。2週間経てば解放されるのにこの展開は無いでしょう。終了後に仕返しされるのは嫌だから看守もそうそう酷い事出来ないと思いますが。実際にあったという実験を拡大解釈しすぎに思う。(実際には死者どころか怪我人も出てないそうな。)ブレアウィッチ的な『実際にあった話』を売りにしたホラ・ホラーとして見ればそこそこ楽しめる。 しかし、これなら連合赤軍やオウムのサティアンのドキュメンタリーでも見た方が遥かに凄いような。こっちは本当に「実際にあった事」だし。 【番茶】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-31 23:45:57) |
42.《ネタバレ》 『SAW ソウ』や『CUBE』等で流行中のソリッド・シチュエーション・スリラー系かと思いきや、実は普通のサスペンス映画だったりして。 序盤から中盤にかけては、殺伐とした雰囲気が面白そうな予感を醸し出していたんですが、ヒロインが頻繁に映るようになってきてからは興醒めの連続。 絶対、このヒロイン要らないでしょう。 彼が実験に参加した理由に関係しているなら別ですが、大して関係ないようですし。 「映画だからヒロインを入れよう」みたいに考えて投入したのならば、製作側のミスですね。 映画としてのクオリティは高いけど、観客が期待する部分(展開)には行き届いていないように感じました。 過度な期待をせず、暇つぶしに観ようというのであれば、オススメできるかな。 【Tiger】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-03-09 14:41:24) |
41.ゲーム的な気分にしだいに「マジ」が入り込んでくるあたりが見せ場になるはずなのに、主人公が積極的に挑発してしまうので興を削ぐ。特定の誰かが仕掛けることなく、集団そのものの力学で事態が悪化していくべき。屈辱を与えなければならないという発想や、連帯責任の発想といった、人間集団の病理に迫れるところを、後半は既視感のあるB級映画の世界に逃げてしまった。個人の資質と無関係に状況から残虐は生まれてくる、って大事な話なんだけど。閉所恐怖症気味の人間としては、あの箱に閉じ込められるシーンがないといいな、と念じつつ見てたが、やっぱりあった。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-06-26 12:15:26) (良:1票) |
40.状況が人間を変えてしまうことの負の面を描いている。実験にしてはあまりに行き過ぎと思える内容で、終盤の展開などは特にリアリティを感じなかった。だが全編を通じての緊迫感は見ていて引き込まれた。 【もんでんどん】さん [地上波(吹替)] 6点(2008-06-03 14:46:10) |
【バムセ】さん [DVD(吹替)] 6点(2008-01-20 23:58:04) |
38.《ネタバレ》 この興味深い実験をきちんと再現して、映像化してくれたという点では評価できるが、内情を知らなくても明らかにフィクションと分かる場面がいくつもあるのは明らかなマイナス。観察室占拠とか脱走劇みたいな陳腐な盛り上がりよりも、心理的な変化ややりとりをもっと見たかった(そもそもが心理実験なんですから)。ちなみに、肩書大好き・秩序大好き・服従大好きな日本人でこの実験をやったら、3日で中止でしょうね。いや、意外と14日間平和に保つのかな。というか、そっちの方が怖いが。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-03-12 01:14:01) |
37.ぬぅ。。。 凄いとは思う。 ほんとにこんなになっちゃうの? でも、なんなんだろう。。。なんか違う気がする。 ただ、この映画の存在価値はあると思う。 しかし、つらい映画だ。。。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-13 03:41:33) |
36.怖い映画。ラストのやりすぎ感が作品の現実味を弱める効果を持っていて、逆に救いになっていると感じました。元ネタのように死人も出ず、現実にありえそうなラストだったとしたら、見るに耐えない醜悪な作品になってしまったかもしれません。 【センブリーヌ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-08-04 03:42:50) |
|
35.観ている間も見終わった後もどことなく何か不満が残る作品でした。本当にあったことなんだろうけど、どこか非現実的に思えてしまう事と、へーそうなんだと思いたくないことが混ざってとても複雑な心境になりました。人間の心の中には正義感や責任感に相まって、圧倒的優越感というものを得たいという心理が芽生えるものらしいですね。これを見ていると。それは人それぞれ個人差があるのだろうけど、責任感が異常に強い人が、危ないんじゃないかなと思いました。この作品は、偶然そんな人が選ばれ、引き起こしてしまった事件なのではないでしょうか。それ以上はあまり考えたくないです。 【ホーラン℃】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-04-12 22:22:09) |
34.置かれる立場によって人格までもが変わってしまうことの恐ろしさ。集団ヒステリーの怖さ。権力を持った人間の傲慢さが描かれた怪作ですね。全体のトーンが暗くて、救いようのない虚しさだけが伝わってくるのが辛いです。そこがドイツ映画らしいといえばそうなのかな。 【オオカミ】さん 6点(2004-11-19 17:36:20) |
33.いかに今の自分の人格が頼りないものの下に作られているか、を教えられた。新興宗教の洗脳にも似ている。にしても実話に基づいてるったって、ほんとに助手の女性をレイプしようとしたりピストルで教授を撃ったり人が死んだりしたのかね?さすがにこの部分は演出ぽい。というかそう思わないと怖すぎ。 【あきんど】さん 6点(2004-10-16 00:13:47) |
32.期待せずに観たのでまあまあでした。実話と聞いてビックリ。いかにも映画的な設定だと思いましたので。中だるみするところも少々ありましたが、なんとか緊迫感は最後まで続きました。 【ぽじっこ】さん 6点(2004-10-09 17:41:16) |
31.”刑務所もの”として観るなら米映画ではホモ描写が過激なのが当たり前なのにこの作品はドイツ映画ということで結構控えめでしたね。ホモ=絶対悪の図式から行くと演出として看守役にホモがいて囚人役を犯すという行為があったとしたらさらなる嫌悪感が出たと思う。まあ実話なら過剰演出になるのでどうにもならないけど。 【tetsu78】さん 6点(2004-09-24 21:07:53) |
30.《ネタバレ》 評価はいろいろと分かれているようですけど、率直な感想を言えば終盤に向けて結構引きこまれてしまいました。ストーリーは単純だし、社会物として観るならば描写がいまひとつなところはありますが、サスペンス映画あるいはホラー映画として捉えれば、刑事がやたらどんぱちやったり、化け物が大暴れしたりするものなどよりはずっと見ごたえがありました。やはりモトネタが実話だということがリアルな不気味さを出しているのでしょうか。でもやっぱり露悪的で後味は悪いですよね、夢に見てしまいそうです。 【キムリン】さん 6点(2004-09-23 23:18:43) |
29.実話だからこそいいのでしょう。人間が理性を失って壊れていく姿は見ものです。ただ、こんな悲惨な結末になったのはあの看守のせいでもありますが、看守を挑発した主人公でもあるため話の一連の流れを疑問に思った部分があるのと、あの彼女の存在が強引でもっと違う形で表現できなかったのかな。。と疑問に思ったので6点で。 【A.O.D】さん 6点(2004-09-23 22:55:55) |
28.「ここを出たらどうするつもりだ?」 「高飛びだ」の場面なかなかイケてます。 モーリッツ・ブライプトロイの洗練された身のこなしは、カッコよかったです。このような醜態を起こさないためのひとつの方法が、歴史を勉強し、同じ失敗を繰り返さないように心がけることだと思います。これは、宗教以上に強力な善を追求する行動となります。事実の説得力は、神を超えます。つまり、人間の感情は、少なからず人を間違った方向へ導くことがあるので、良心(自分)の声や他人の命令などに左右されず、歴史的事実の集合を分析した上で物事を客観的に判断していくことが、真の善に繋がるのではないか、ということです。こうした行動をとるのは、あらゆる人間関係が複雑に交差する人間社会では難しいですし、そういう判断を自分でしていくには、相当の修練を要するものだと思います。政治家は、これで飯を食っているのだから、しっかりしてもらいたいと思うとともに、真の善とは実は時の経過が教えてくれるという難しさがあり、その時点の世論と反対の判断をした場合、それを押し通していくのは難しく、歴史の失敗は政治家の責任のみではなく、大衆にも少なからず責任があるのではないか、と考えさせられます。そういった意味で大衆の一員である個人一人ひとりが良い判断をしていくことで、大衆による間違いを減らすことができるはずなのです。しかし、個人レベルの判断はないに等しいとされ、多数決により物事が決定されていく現代社会…。民主主義社会は、本当に良いものなのでしょうか、そして本当に良い方向を見定めることができるのでしょうか…。アフリカの原住民社会では、老練の村長により重要なことには判断が下されていきますが、実はこれがベストなのではないか、と…。題材として深い内容を取り上げており、お堅いドイツらしい、戦争で失敗したドイツらしい作品だと思いました。 |
27.もうたくさんの人が書いてますが、主人公とあの女の人のエピソードは蛇足です。でもあれがなくて、ずっとあのテンションだったら、ちょっと耐えられないかも…。全編で被験者たちをモニタリングしてる感覚でした。 【カフカ】さん 6点(2004-06-21 23:16:25) |
【患部】さん 6点(2004-05-06 15:54:24) |