2.《ネタバレ》 あの頃(80年前後)はシビレましたですよ、主人公の生活ぶりその他に。いつかはあーんな暮らしがしてみたいなと。だけど、何一つとしてジュリアンに及ばなかった自分は、まあ裏切りや策略に逢わずに安穏な生活を送れたわけで....。そうそう、主人公の名前がジュリアンというのは、スタンダールの『赤と黒』を連想しますが、小説の中のジュリアンは女性二人を手玉に取り且つ心底愛されそして悲劇を迎える訳ですが、そこはアメリカン、調和のとれた結末で良かったです。逮捕されて後の編集にもうひと手間かければ、後味がすっきりしたかも。エンディングのロック風バラード(インストゥルメンタル)は原曲がモーツアルトのK622だけど、ちょと合わない気がしました。