3.《ネタバレ》 マフィアものってそんなに好きなわけではないんですが、見てみると結構面白いものが多いです。最初の期待値が低いのが良いのかもしれないです。
本作も陰謀渦巻くマフィアの世界を堪能できます。スパイがいて、殺し屋もいる。突然の襲撃もある。こういったマフィア映画お約束のファクターが、作品に緊張感を生み出しています。
したがいまして、本作、1つ1つのシークエンスは間違いなく面白いです。マフィア好きな人には十分満足してもらえるのではないかと思います。ただ、そのプロセスは良いのですが、結末がかなり消化不良気味です。
賄賂を受け取っている検事デューイは血も流さず、手も汚さずおいしいとこどり。フランシーナとの関係も結局うやむやのまま自然消滅みたいな感じ。マダム・クイーンとの確執もほったらかし。それにダッチだって、あんな簡単に始末できるのであれば、もっと早くにやれたんじゃないでしょーか。
ハッピーエンドでもなく、バッドエンドでもない。『これがマフィア映画だ。』って言われちゃうと何も言えないんですけどね。なんかいろいろ決着を見ないまま唐突に終わりを迎えたので、個人的な好みの見解でいくと、あんま好きじゃないかな、こーゆー締めくくり。