1.「小さな目撃者」と「ダウン」を鑑賞し、改めて本作を観てみると、ディック・マースという人はホラー指向ではなくアクション指向だということが良く解る。このサスペンス映画もアムステルダムの地の利を活かした設定と映像が満載。橋に吊るされた死体が観光船のガラスの天井を引きずられるという抜群のヴィジュアル、「007」以上に燃えるボート・チェイス・シーン(よく撮影が許されたと思う)、そして“Amsterdamned”というネーミング・センスと、この人なかなか侮れません。でも彼の場合、ストーリー上の伏線等どーでもいいみたいなので本格スリラーを期待してはいけません、6点献上。