2.まるで素人がとったかと思わせる、ギリギリ精一杯のカメラワーク、その無骨さは何だか、オヤジの手料理を思わせる懐かしさが。アクションはスピーディーで、いやはや、大したものです。でもカメラがぎこちないので、やっぱりどっか変だなあ・・・。キン・フーの『残酷ドラゴン~』のリメイクということで、元映画を(ほどほどに)生かし、中盤は「龍門宿」内における、ドラマ主体の展開。まあ何とか落ち着いた感じが。でもクライマックスではまた屋外に飛び出し、砂漠における謎のような死闘へと。相変わらず動きは実にシャープです。でもやってることはさらにムチャクチャでんな。キン・フー作品とはまるで異次元の世界へと突入、マンガ以外でこんな光景を目にすることができるとは、いや~長生きもするもんですなあ。「で、一体何がしたくてリメイクしたんだ?」、その謎に思いを馳せるのもまた、映画を観る楽しみのひとつ、か。とりあえず珍しいモノ観られたことに、感謝。