6.《ネタバレ》 ささいな言い争いから始まり、それがエスカレートして最後には殺し合いにまで発展するストーリー。
個人的には好きなテイスト、すきなジャンルの作品。
ただ殺し合いにまでエスカレートしていく動機が不十分。
ラナが自分の名誉を希美(小池栄子)に破壊されて、ぶちぎれるのはわかる。
だけど、まだ新人の希美が先輩のラナに対してそこまで憎悪をむき出しにする理由が弱いんですよね。
ここでの説得力が弱いと、『実際こんなことがあるかも』と思うより、『そんな馬鹿な。ありえねーだろ』という気持ちのほうが勝ってしまいます。
一歩引いた目線で見てしまうと、途端に三文芝居に成り下がり、面白さが半減してしまいますね。何とも勿体無いストーリー。
それなりに二人のバトルが面白かったので、最後まで見ることができましたが、『世にも奇妙な物語』の域は出ていません。
二人の強烈なキャラの割りに、はっちゃけ具合も足りないですかね。
カビキラーをかけられたり、電気ショックを浴びたり、熱湯をかけられたりしても、外見に何の変化もありません。
悪趣味なのは勘弁ですが、ビジュアルに対して何の工夫もないのもどうかと思います。
青たんだけ作って、『さあどうだい?刺激的だろ?』みたいに主張されてもね・・・
コンセプトに対して、作り手に気合が足りないように感じられる作品でした。
まあまあ面白いですが、肩透かし。拍子抜け。まあ、そんなものか。
主演の二人は頑張っていたと思います。