2.《ネタバレ》 ヘルレイザー2は相変わらずグロ・アート全開だ。
このヘルレイザー2は前作よりもSF色が強くなっていると思う。
壮大な異次元地獄の迷宮が見所だ。
ゴキブリの演出が前作同様にショッキング。
この2作目は前作ほどホラーとして成功はしていない。
その理由の一つが地獄の魔道師たちのヒューマンな部分が見えてしまうからだ。
そこで彼等に軽い共感が生まれ、魔道師たちに威厳のようなものは失われてしまう。
人間離れした怖さを感じづらくなった。
これだけ続編が出る事は予期しなかったとはいえ、2作目にして人間的な部分を見せてしまう魔道師たちとはどんなものか。
スケールが大きくなった事で恐怖は感じづらくなった。
広大な迷宮などSFファンタジーとして見応えのある作品となったけど、前作ほど異次元を描いていないように思える。
映像のスケールばかり大きくはなったが、異次元の奥行きが前作ほどは感じられない。
とはいえ突拍子も無い奇抜な演出にセンスを感じる。
鎖で縛られた裸体の生贄女はエロ過ぎた。
ここは間違いなく抜きポイントだ。
残念なところもあったけど、見応えのあるSFホラーの名作部類にある。
なんと!監督はあの「北斗の拳」のトニー監督らしい。
どうりで、再現度とイカ臭さは共通するところがあるのかも・・・