1.《ネタバレ》 相変わらずさえないサラリーマンをコミカルに演じれば天下一品のジャック・レモン。
一方こちらも相変わらず完璧に美しいカトリーヌ・ドヌーヴ。
それぞれの魅力を発揮すればするほど釣り合わない2人ですが、
今の生活に満たされていない2人が出会って、あっという間に恋に落ちて、パリに駆け落ちしてしまう。
90分程度の小品ですが、2人以外のキャストもなかなか豪華。そして音楽がハムリッシュとバカラックとは、なんという組み合わせ!
特にバカラック作の主題歌を歌うのは、これまで数多くのバカラックの曲を歌ってきたディオンヌ・ワーウィック。
2人の今の状況を原題の通り「エイプリル・フール」に例えた、ディオンヌが歌う主題歌に乗せて2人は飛び立っていく。
カエルが王子様になって、お姫様をさらっていく。大人のおとぎ話といったところ。
男の映画のイメージが強いローゼンバーグがほのぼの感たっぷりに描いてみせたロマンティック・コメディ。