パッション(1982年/ジャン=リュック・ゴダール監督)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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パッション(1982年/ジャン=リュック・ゴダール監督)

[パッション]
(パッション<無修正版><リバイバル時>)
Passion
(Godard's Passion[米])
1982年スイス上映時間:88分
平均点:6.00 / 10(Review 8人) (点数分布表示)
ドラマ
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監督ジャン=リュック・ゴダール
キャストイザベル・ユペール(女優)女工 イザベル
ハンナ・シグラ(女優)ハンナ
ミシェル・ピッコリ(男優)ミシェル・ブバール
ミリアム・ルーセル(女優)ミリエム
脚本ジャン=リュック・ゴダール
ジャン=クロード・カリエール(ノンクレジット)
撮影ラウール・クタール
配給ザジフィルムズ(リバイバル)
フランス映画社
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1.輪郭の融解ということでまとめてみようか。半ばあたりの喫茶店のシーンで、父と娘とが「何にでも輪郭はあるの?」というような会話を交わしていた。なにせ冒頭が飛行機雲だ。まっすぐに明晰に直線を引いていたのが、飛行機が黒雲にはいってしまうと、やがて直線もぼやけていってしまう。このシーンを、よく小説の冒頭に置かれる箴言のような役割りと思えば、作品のテーマとなる。ものみな輪郭は融け出す、という真理。ときあたかもポーランドでの変革が進行していた。労働運動なり革命なり、輪郭のはっきりしていた言葉もやがて融け出し、不確かなものに変質していってしまう。ならば古典美術はどうか。額縁という輪郭のはっきりし安定していた絵画を、現代はそれを取り払ってしまう。そこに古典絵画を越えるものを生み出せるのだろうか。モーツァルトをバックにハンナ・シグラが逆光で道を歩いていくシーンなど美しいはずなのだが、私たちはいつクラクションが鳴るのかとビクビクしているので、一つの場面としての情感を共感できない。輪郭を固められない。音楽と映像とは手を取り合いたくてうずうずしているのに、騒音の緊張が画面を不安定に流していってしまう。そういう時代。名画のモデルたちの間をカメラが自在に流れていくシーンは実に美しいのだが、輪郭を持てない現代の我々がここで美を感じてしまっていいのだろうか。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 6点(2012-11-26 09:53:10)
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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 6.00点
000.00%
100.00%
200.00%
3112.50%
400.00%
5337.50%
6112.50%
7225.00%
800.00%
900.00%
10112.50%

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