1.《ネタバレ》 バス停で女性のホームレスが殺害されるという実際に起きた事件を元にした「based on a true story」な映画だと思ってました。雇用されるつもりだった介護施設とのいきさつなど「なるほど、ありえる」と。事実を調査してそれに基づいてるんだなと思ってた前半は、負の連鎖で観るのがおっくうな気持ちになってました。なので終幕に心底ホッとしています。人が死ななくてよかった。映画の中で殺人なんて山ほど観ましたけど。つまり、ああワタシ、この映画にけっこう入れ込んで観ていたんだなと。■「あの人のやってることはめちゃくちゃだけど、今自分がこうなったのは全部自分のせいだと思います」と主人公に言わせた、(おそらくいわゆるリベラルな)監督の真意をもう少し考えたい。【追記】文春オンラインで実際の事件のアウトラインを見ました。やりきれない。本作のラストにホッとしたのは、彼が殺人者にならずにすんだからかもしれない。