5.《ネタバレ》 シリーズ第4作。二人マドンナ(由美かおる、松原智恵子)が登場したり、主題歌(良い歌だよなあ。)がかかるオープニングのタイトルバックに一番星号のおもちゃで遊ぶ子供が出てきたりして、シリーズがだんだん人気が出てきたのが分かる。始めたころには想定していなかっただろう子供層にも人気が出たようで、それ故にか、これまでの3作に比べると作風はソフトな印象で、桃さん(菅原文太)のスケベさやハチャメチャさも控えめ。ライバルのコリーダ(杉浦直樹)も今一つインパクトに欠けているのだが、話自体は面白く、相変わらず桃さんの優しさや男らしさは同じ男でも見ていて憧れるものがあるし、それだけでなく今回は松下家、ジョナサン(愛川欽也)と家族のエピソードにも焦点があてられていて、旅先で桃さんだけでなくジョナサンも由美かおる扮する巡礼のマドンナに惚れた結果、帰宅後にそれが妻(春川ますみ)にバレてしまい、家族に逃げられたジョナサンが自棄になり、自分のトラックの装飾を破壊するシーンはその前にジョナサンの子供を一人ドライブインの夫婦(京唄子、鳳啓助)に養子に出すくだりがあるのでこのシーンはよけいに切なさが印象に残る。その家族が桃さんの嘘によってジョナサンのところに帰ってくる展開はベタなんだけど、養子に出した子供も戻ってくることになって、「やっぱりうちは全員揃わないと松下家って感じがしない。」というセリフにはなにか妙に感動してしまった。そのほか、手違いで渡ってしまったラブレターから自分が桃さんに惚れられていると勘違いした松原智恵子扮する元女性トラッカーが真実を知ったときの切なさもよく伝わってきて印象に残る。(やっぱ自分だったら由美かおるよりも松原智恵子だな。って何を書いてるんだ。)今回、音楽が木下忠司に戻っているが、由美かおるがゲストのためか、見ていて映像的にそれを思わせる部分がないにも関わらず、つい音楽がそれっぽく聞こえるような気がして「水戸黄門」を思い浮かべてしまった。(まだこのころ「水戸黄門」にお銀は出てなかったっぽいのに。)あと出演者で気になったのは倉敷のドライブインのシーンで鶴光と一緒に出ているアフロの鶴瓶の異様な若さにビックリ。(当時20代)マドンナ(由美かおる)の恋人役で誠直也(アカレンジャー)が出ているが、オープニングのクレジットには誠直也と並んで宮内洋(アオレンジャー)の名前も出ていて共演を一瞬期待してしまったのだが、宮内洋の出番はカットされてしまったのか、登場することはなかったのは少し残念。松原智恵子の出産シーンに産婆役で出ている浦辺粂子。同時期に公開された「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」にも出演している。そういえばあの映画もダブルマドンナだった。やっぱりこのシリーズ、寅さんをかなり意識してるんだなぁ。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-06-02 23:05:17) |
《改行表示》4.《ネタバレ》 これまでの作品に比べやや下品さが薄れ、人情味が増した印象です。それにしても、「巡礼定食」とかそこらへんのセンスは素晴らしいです。 【TM】さん [地上波(邦画)] 7点(2014-12-05 22:19:38) |
3.《ネタバレ》 松原智恵子と由美かおる 強烈にきれい いやほんと美人だわ しかし全体的にあまりハチャメチャさは控えめになり どちらかというと人情味がアップ こんな時だから何故か妙に桃さんの優しさが身に染みる というかやっぱり文太はカッコイイ そんな印象でゴザイマス 【Kaname】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-03-20 09:28:57) |
2.おや?何だか久しぶりに見る「トラック野郎」シリーズではあるけれど、今回の桃さんはいつもに比べるとスケベさが足りない。いや、何も別にスケベな桃さんしか期待しているわけではないけれど、そんな桃さん、やはり男らしく、同じトラック仲間、同じ男としての優しさ、友情の厚さにこのシリーズ全体に言えることの一つに桃さんは確かに度スケベで女のことばかり考えては好きになった女とは上手くいかない。たまあにこれは良し、上手くいきそうだとなると自ら身を引いてしまう。そんな桃さんの姿を見ていると何だか「男はつらいよ」シリーズの寅さんを見ているような気持ちにさせられる。私はそんな桃さんが大好きだ。いつものように喧嘩もあるけれど、その喧嘩にしてもいつまでも尾を引かずにいる所も桃さんの良いところである。話としての滅茶苦茶差、全体的にまとまりも感じられないけど、このシリーズを見ているといつも桃さんとヤモメのジョナサンの二人の友達のような関係がとても良く後味もすっきりさせられる。それにしても毎度ながら思うのだが、あれだけ沢山の子供を作るジョナサン(愛川欽也)だけど、よくあれだけ遠出してるにも関わらず子供作ってる時間と体力があるもんだと感心させられる。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-03-14 21:58:00) |
1.うーん、澤井信一郎が脚本をやらなくなったからかどうかは分からないけれど、ちょっと話が強引になりすぎてる感じかなあ。他にもライバル・コリーダ役が「渡る世間は鬼ばかり」で泉ピン子と赤木春恵の板ばさみになってるおっちゃんでお馴染みの杉浦直樹だし、おまけにその乗っているトラックがトラックというより「ヤッターマン」の敵メカみたいだし、由美かおるが出てるのに入浴シーンがないし、第三のマドンナ(?)のマッハ文朱が色んな意味で天地真理だし、それまで定番だったトルコ風呂でのおねーさんたちの裸のサービスカットがなくなってるし(いや別に僕が見たかったわけではなくて僕はただ世の中のオトーサンたちを代弁してるだけです)・・・とか、文句がないわけではない。のだけれど、第二のマドンナの松原智恵子がアータ、可ぁ~愛いんだコレが。まるで生まれたてのバンビちゃんのような彼女を、夫に捨てられた薄幸の人妻役に据えるとは、真にベリーナイシーなキャスティングではあーりませんか。彼女が見られただけでワタクシはもぉ満足よ。それにしても松原智恵子と由美かおる、それにこの作品には出てないけど藤(富司)純子、この三人の女優さんってホンット昔っから年取んないよなあ・・・ひょっとして八百比丘尼?<2005.5.12追記>お詫びと訂正:文中の“「渡る世間は鬼ばかり」で泉ピン子と赤木春恵の板ばさみになっているおっちゃん”は、正しくは杉浦直樹ではなく、角野卓造でした。関係者の方々にお詫び申し上げます・・・だって、似てるんだもん、イメージ的に。 【ぐるぐる】さん [映画館(字幕)] 7点(2004-10-12 17:48:21) (良:2票) |