《改行表示》10.《ネタバレ》 少女とゲイの友情を描いた映画・・・昔観た「非バランス」という映画を思い出した。 まぁそれは置いといて、ゲイのやさしさは、無防備な少女と相性がいい。 しかし、やさしいゲイたちは、実は現実の過酷さに向き合えない。 それが施設の一人が脳卒中になったときにあらわれる。 柴咲コウは、そんなやさしいゲイ演じるオダギリと寝る機会がある。 しかしその時の一言「触りたいとこ、ないんでしょ」 その後、身勝手な男の専務に抱かれるが、彼女の涙が意味するものは・・ ゲイのエゴと、女を食い物にする男のエゴ。 この両者を経験する柴咲演じる女性の涙は、一体・・ ダレがちな展開を、母親の写真の謎で引っ張る。 商業映画を巧みにこなす犬童監督の巧さである。 (それにしても侍のような田中泯が伝説のゲイバーのママとは・・) 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-12-27 20:13:55) |
9.昔、何かの映画で若かりしデビッド・ボウイが老け役をやっていて、美しい男は年取っても美しいもんなんだなーと感心した覚えが。田中泯は老いたゲイという一歩間違えたらかなりきつい絵になるであろう役を品良く演じていて良かった。「ホテルビーナス」での市村正親の役とも若干かぶるけれど、美しくありたいという意志がおそらく通常の女性よりも強いであろうゲイの皆さんにとっては、老いてなお誇り高い彼らの姿は永遠の憧れなのではあるまいか。彼(女)の最後のセリフは良かった。あと、オダギリジョーは本当に美しく撮れてる。キスシーンも上手すぎてヤバイ(笑)腐女子の皆さんの「萌え」がちょっとだけ分かったような。 【lady wolf】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-03-12 16:34:10) |
8.《ネタバレ》 とりあえず、オダギリジョーさんをずっと見ていたかったので、その点で大満足です。映画の中の設定が、「美しいひと」なので、全編通して、とてもきれいな彼を見ていることができました。内容は、特に期待していなかったのですが、ところどころ、笑える場面も盛り込まれて、最後まで飽きずに観られました。 【おおるいこるい】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-05-23 17:28:52) |
7.失礼ながら気色悪いゲイの老人たちの中で、オダギリと柴咲の美しさが際立つ。柴咲は「ブス」という設定のようだが、やっぱり可愛い。彼女の魅力をここまで引き出した作品も珍しい。クールな西島サンにもやられました。全体的にコメディタッチだが、深刻な問題を扱ってもおり、ちょっぴり考えさせられ、最後はしんみり。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-03-14 10:07:11) |
《改行表示》6.けっこう好きです。コミカルで飽きることなく観られるし、様々な示唆に満ちていると思います。映画としての深みは、春彦とさおりのベッドシーンや、涙にあると思います。この監督は泣き所が上手いです。複雑な感情や心情が伝わってきます。 オダギリジョーと柴崎コウはとても良かったと思います。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-08-03 00:13:21) |
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5.《ネタバレ》 「愛はあるのに欲望がない」と「愛はないけど欲望だけがある」という2つの関係の狭間で泣いてしまう柴咲コウちゃんは、なんだか滑稽で笑えるんですけど、最後は《メゾン・ド・ヒミコ》の優しくピュアな愛情に包まれて幕を閉じる、ささやかで微笑ましいメルヘンに仕上がってます。男が美しくて女がブス・・、これもまさにメルヘンですね(笑)。ゲイを扱った映画ですが、シリアスで閉塞的な結末になるのを避け、むしろ無垢な愛情を信じられるようなナイーヴな物語になってます。男は男でなく、父も父ではなかったけれど、そこにはたしかに愛情があったという、これって、やや浮世離れはしてるものの、ひとつの理想なんですね。ただし、「父の死」と「母の真実」の部分は、もっと強いインパクトで描かないと、ラストに結びつけるためのエピソードとしては弱い気がしました。技術的な面では、昨今の日本映画としては上出来です。コウちゃんのキャラがややテレビ的というかマンガチックな印象があるけど、海辺に建てられた《メゾン・ド・ヒミコ》の美しさが魅力的だったので全体として満足できました。「編集にミスがある」という指摘もあるようですが、わたしが見るかぎり初歩的なミスは無いように思います。 【まいか】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-29 23:41:17) |
4.《ネタバレ》 ゲイオダジョーは、ハダカにタオルとか、フリルがついた白シャツとか、やや演出しすぎな感じがした。演技だけで十分いけたと思う。色の鮮やかさ、インテリアや小物、時々挿入される海のカットもgood。「欲望がほしいだけなんだ」のセリフは愛する人との別離の悲しみとか不安を麻痺させるしかない弱さがあって、明らかに名ゼリフ!感情移入はイマイチしにくかったけど、最終的に”ブス代表”のサオリがモテてよかった☆ 【●えすかるご●】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-07-10 00:44:48) |
3.劇中に出てきた中学生の目線で観てる人には「何だコリャ?キモ!」という評価に終わるだろう。ゲイの目線で見れば「年寄りのゲイの侘しさなんざ、マダマダこんなモンじゃないわよぅ!」だろう。ゲイではないノンケの目線から観れば…中途半端な気もする。しかし、脚本やロケの秀逸さやそれらが醸し出す雰囲気、オダギリ・柴崎・田中他の演技は、ほぼ及第以上だと思う。退屈しないで観れたのが、好印象。 【aksweet】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-04-12 20:50:35) |
2.オダギリジョーはきちんときれいに、柴咲コウはちゃんと美人でないように見えるところが、二人とも上手なんだなあと感心しました。 【はるこり】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-01 21:36:46) |
1.男の僕がいうのも何ではあるが、オデギリジョーのワイシャツとぴったりとしたパンツ姿は、美しいシルエットだと思う。これは描き方というよりキャスティングの勝利。僕もつい、自分のなで肩を呪う。対照的に、柴咲コウの描き方はとても素朴な印象。通常の映画だと、誰か一人ぐらいはイメージ化された、超越的なキャラクターがいるものだけれど(というのは、基本的主人公の内面の描写には時間がさかれるから観客にとっても不思議ではないけど、内面まで描かれないけど重要なキャラクターは必定超越的、神秘的な様相を帯びるから)、この映画にはそういったキャラがいない。みんなが暗と明、傷と歓びの中間でゆれる人生を生きていることがちょっとしたシーンでも描かれている。その意味で、この映画は分かりやすい映画になっているにもかかわらず、映画だからこそ超越的なキャラに慣れている人にとっては楽しめない映画だと思う。僕自身は前者の方がより次数の高い考え方だと思う。 【wunderlich】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-08-20 12:20:05) (良:1票) |