1.赤死病が蔓延する中世で城に立てこもりサタンを崇拝する冷酷な城主の物語。この映画、単なるゴシックホラーとしてみればしょーもない。舞台劇風やし、台詞とか抽象的な部分あるし、宗教映画によくあるちょっとわけわから~んって感じがかなり出てるし。同じ監督の「恐怖の振子」とは違って哲学っぽい世界観(テンポもちょっとノンビリ)。でも雰囲気はもちろんゴシック感たっぷりあると思うねんな~。怪しい幻想的な感じで。城主の残酷で奇妙な振る舞いも危険な香りがプンプンして変なカリスマ光線でてます。俺は最初の老婆が森で赤いローブを着た謎の人物に出会い、その人から赤いバラ(もともと白やけど彼がスーッと赤にする)を受け取ったシーンで、こんなん好きかも~って思ってしまい、この映画の世界にクラ~ですわ。ちなみに、このシリーズ、ホラーやけど、いつものよーに、スプラッターな感じとかあんまりなし。赤死病ゆーても、赤いペインティング塗ってるだけ。怖さもあんまりない。セットも映像も古臭い。でもそこが最高。オチは好みわかれるやろな~。原作知らんからなんとも言えんけど。俺は余韻残ってなんか気にいった。ベルイマンの「第七の封印」っぽいんかな~。しかしコーマンってこんな映画も撮るんやね。わけわからんわ。