15.《ネタバレ》 魔道士はキョンシーの一味だと長いこと勘違いしていた自分です。クライヴ・バーカーの世界観は何となく判りますが、魔道士は悪魔なのか妖怪なのかイマイチ判りづらいのが難点で、要は地獄の番人でSMプレイのプロデューサーという感じみたいです。ビジュアル的にはサブカルにも多大な影響を及ぼした魔道士ですけど、本編ではほんと単なるわき役に過ぎなかったというのはある意味で衝撃。主役はあくまでフランク・コットンで、そこにジュリアとのドロドロな愛欲劇が絡むというのがメインストーリーなわけです。でも番人のくせにフランクが蘇って地獄を逃げ出したことに気づかないし、ヒロインと「嘘ついたら針千本の~ます」みたいなレベルの取り引きを交わすとか、魔道士ピンヘッドのわきの甘さはなんか微笑ましくなるぐらいです。まだCGがはびこる前の時代ですから、合成にしてもSFXにしても低予算が透けて見えるような手作り感が濃厚、蛆虫やゴキブリは生きた実物を使っていて、クライヴ・バーカーらしくヘンなところに拘りを見せてくれます。でも俳優さんたちには、あの皮膚なしベタベタ状態のフランクと絡んで接触しなけりゃいけなかった事の方が苦労だったでしょう。それでもこの妙な安っぽさというかB級感がまた独特のテイストを生んでいて好きです。ヒロインのパパがアンディ・ロビンソン(『ダーティハリー』のあの殺人鬼スコルピオで有名なお方)で、ついに彼も善人役を射止めたかと思いきや、フランクに殺されて皮をはがれ、その皮を被ったフランクが残忍の限りを尽くすのでけっきょくスコルピオと大して変わらないことになってしまいました(笑)。 余談ですが最後にアンディ・ロビンソンが魔道士に仕留められるときに“Jesus Wept!”という捨て台詞を吐くのですが、字幕では“イエスが泣いた”となっていました。“Jesus Wept!”は新約聖書で最短のフレーズでアンディ・ロビンソンがアドリブで発したセリフなんだそうですが、「くそっ!」とか「畜生!」とかが近いニュアンスのスラングで辞書にも用例が載っています。プロの翻訳者ならそれぐらい見落とさないで欲しいものです(ひょっとして翻訳者は戸田奈津子だったのかな?)。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-02-09 23:37:37) |
《改行表示》14.《ネタバレ》 魔道士の割に、10代の女の子にあっさり魔界に戻されてしまう牧歌的な展開。 悪い人なんだかいい人なんだかわからない魔道士たちは、その強烈な出で立ちに似合わず、スローペースで好感が持てる。 子供の頃に観た記憶はもっと強烈だったような気がするけど、ま、そりゃそうだよね。 前半のジワジワ来る感じは好きだし、何せキャラクターが立ちまくりで、有無を言わさぬ孤高の一作。 |
13.《ネタバレ》 酒をもらって喜ぶ人がいる(私だ)。女王様にムチをもらって喜ぶ人がいる(私じゃない)。●魔導師たちがフランクを追うのは、愛か使命か何なのか(?)。そこがワカンナイと、この映画は意味不明なのかな。私にはワカンナイ。●それと、あんな痛い箱の用途に魅力を感じない(見た目とパズル構造は好きだけど)。それと、浮浪者は回収係だったんだね。■『ベルセルク』を思うとき、必ずこの映画を思い出す。魔導師デザインの元ネタは、フランシス・ベーコンなのかな。■原作・監督のバーカーは色男。作家で映画監督で、さらにイラストレーター。『血の本』のカバー絵も描いていた。才能に恵まれた男の代表作がこの映画。1987年日本公開だから、もう27年も前。たぶん日本では、これ以上のヒット映画はない。『ミディアン』は好きだけど。■DVDレンタルで、山口雄大と井口昇のコメンタリが聞ける。公開当時の自分語りが多い。映画へのツッコミが楽しい。●私は公開の数年後、テレビかレンタルで観た。ビジュアルと痛さ(階段の釘)が強く記憶に残ってる。特殊な映画なんだね。でも久しぶりの再見は、醒めた目で観てしまった。それと、やっぱり女は怖い。ヒロインは、なんかエロいし強そう。★7点 【激辛カレーライス】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-07-08 00:38:28) |
《改行表示》12.《ネタバレ》 中学生くらいの頃に見て、あまりの怖さに直視できなかった映画。20年もたった今なら見れるだろうと思い見た。面白かった。でもやはり怖い。超怖い。 この映画の何が怖いって、普通のパニック系ホラー映画と違い、いったんパズルボックスを開けてしまうと、閉鎖された空間で、一方的に蹂躙されてしまうこと。しかもこれから自分にどんな運命が待ち受けているかもわからないくらいに、恐ろしい雰囲気をぶつけてくるゴッドハンドの皆様方。(ゴッドハンドじゃないけど) しかもあの方たちは親切のつもりで拷問かましてくるわけですから、そりゃーたまらんですわ。 この映画見た後に、口なおしで「も○クロ」のライブDVD見て寝たら、・・・まざってしまって・・・ものすごい夢を見てしまった・・・汗 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-04-20 01:27:56) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 グロテスクとチープさの融合っていいですよねー大好物です!想像してた内容とは大分違いますが、意外性がありました。ラストは案外あっさりですが続編もあるという事で期待したいです。ベルセルクの元ネタにもなってるらしい魔導師達を見れただけでも収穫でした。 【キリン】さん [インターネット(字幕)] 7点(2013-02-02 01:34:29) |
《改行表示》10.《ネタバレ》 近年のホラー映画としてはもう古典に位置する作品なので、勉強のつもりで鑑賞。 苦痛の中に究極の快楽がある。それを投影するようなグロテスクなクリーチャーの合間に挟まれる美しい画面構成・ライティングに目を奪われます。単純に人を怪物が殺して回るホラー映画とは違い、究極の快楽のために全てを犠牲にする価値があるか?という非常に普遍的なストーリーとなっている点にも驚きました。また各所で言及されていることですが、三浦建太郎先生による傑作漫画『ベルセルク』に多大な影響を与えているであろうことからも、大変偉大な作品だと思います。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-12 07:12:38) |
9.今見ると特撮は辛いものがあるけど、ビジュアル良し、キャラ良し、ストーリーまあまあ良し。満足です。やっぱ定番は面白いね。お恥ずかしいことに、ヒロインの継母にかなり感情移入し、彼女の立場だったら自分はどうするだろうと真面目に考えてしまいました。 【モンキィボォン】さん 7点(2004-07-24 21:34:57) |
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《改行表示》8.スティーヴン・キングが「天才」と認めたクライヴ・バーカーの傑作。 世界観が非常に独創的で、ストーリーもよく出来ている。ただのB級ホラーとナメてはいけない。 魔道士のひとりが高木ブーに酷似していた気もするが・・・ 【BROS.】さん 7点(2004-03-19 14:43:38) (笑:1票) |
7.ジェイソン、フレディ、レザーフェイス、マイケルマイヤースのホラー四天王?に引けを取らないホラーキャラ”ピンヘッド”。究極のSM伝道師だろう。 【カズゥー柔術】さん 7点(2003-11-04 00:38:15) (笑:1票) |
6.何年経ってもキョーレツな印象が残るホラー。痛みという変わったテーマのせいでしょうか? 【フィャニ子】さん 7点(2003-06-30 11:50:33) |
5.当時中学生の私にはショッキングな映画でした。痛いんだもん。 【ちき】さん 7点(2003-02-11 19:36:21) |
4. かなりのSM映画と思った。テケテケみたいな奴の顔が怖い。 【相対性理論2】さん 7点(2002-11-15 00:56:24) |
3.このシリーズ3作目までしか見てないけどやっぱり1作目のあのゴシックホラー的な雰囲気が好き。2もいいけどなんかピンヘッドいい人みたいになってるし。ピンヘッドのキャラは大好き。 |
2.どう評価していいのか難しいけどインパクトが強いので記憶に残る。 |
1.お話的にはいまいち的なところもありますがなんと言うか1はゴシックの雰囲気です。ピンヘッドがひたすらかっこいい。ぐろいし、キャラがいけてるというホラーの原則が守られてます。個人的にいうならあの女が死んでほしかった。2はラスト以外10点ですが、3,4と駄作、最新作は最高です。 |