《改行表示》10.《ネタバレ》 特に何が起きるわけではないけれど、微妙な人間関係とか、言葉の綾とか、本音と建前の緊張感みたいなものを楽しめれば十分かなと。喫茶店で他者の会話を盗み聞きするような感覚でしょうか。 個人的に好きなのはケイト・ブランシェットのパート。こういう会話は本当にありそう。お互いにズレや格差のようなものを感じつつ、体面を保とうとしているところが面白い。おそらくこれは1人2役でしかあり得なかったでしょう。相手役は誰が演じてもイヤなヤツにしかならないので。 もう1つ、スティーブ・クーガンのパートもいい。いつの間にか立場が逆転し、ものすごく気まずい空気のまま終わるあたりがリアル。人間関係はこうやって壊れていくんだなということがよくわかります。 ただし、肝心のコーヒー(紅茶)はどのパートも不味そう。アメリカンな薄くて苦いだけのテイストを想起しました。モノクロの映像と、ちょっと古びた舞台設定と、いずれも素直には笑えない会話と、今ではあまり見かけない紫煙がそうさせているのかもしれません。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-08-04 01:28:11) (良:1票) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 最近覚えた言葉「ヌン活」みたいなオシャレな作品かと思ったら 体に悪そうなコーヒー&煙草でしたね、ユルいオチが楽しいオムニバスでした。 最後に全部が繋がるとか、何もひねりも無いのも良いかも。 個人的に面白かったのは、最近聞いているホワイト&ストライプスのジャックとメグのテスラコイルのヤツ。 一歩間違うと最悪な結果になりそうだけど、監督のセンスなんですかね?ちなみに本作が初めてです。 【ないとれいん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-03-22 13:08:30) |
8.BGVにもなりきれない、大笑いや大感動もできないアンダーグラウンド上級オムニバス。それが好きです。タイトル自体がなんともはや。下町的雑多感をスタイリッシュにまとめている。さすがジャームッシュ。 【460】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-07-23 17:00:06) |
7.この絶妙なズレがたまらん。いきなりブシェーミが現れるだけで笑える。さすが、ジャームッシュ。ストーリー的に面白いのは、アルフレッド・モリーナ篇か。私も禁煙して久しいが、「禁煙してるから堂々と吸える」とは! 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-01-12 02:02:27) |
《改行表示》6.《ネタバレ》 久しぶりのジャームッシュ。最初の数話の感想。「ああ、いつもどおりのとりとめのない会話だなあ。でも、年取るとこのテンポ、ちょっとツライかも。」でも途中で(軽いネタバレです)「あれ? これはズレとズラシの対話なんだ」って気づいた。楽しみどころはそこだって。かみ合わない対話。そのズレ具合を追っていくんだなって。それに気づいたら、どのエピソードも俄然面白くなった。(理屈で納得しないと先に進めない。頑固親父のよくないところです。)そしたら、エピソード同士も相互関連していて、しかもお互いにズラシてるじゃないか。なるほどなあ。少しずつ撮りためたって割りに計算されているじゃないの。これは何度も見直したくなる。(そして、見返すたびに評価の点数が一点ずつあがっていきそうな気がする…) しかし、私には、この映画の中のコーヒーも煙草も、あんまりおいしそうには見えなかったなあ。だからってこの映画の面白さには関係ないんだけどさ。 【いのうえ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-01 23:43:12) |
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《改行表示》5.《ネタバレ》 見ているだけで、コーヒーとタバコが欲しくなる作品でした。喫茶店で、他の客の会話を聞いているような感覚で見ることのできる作品です。で、白黒の画面とコーヒーがすごくマッチしてとても洒落てます。(本当に美味しそうです。) で、それだけだったら、別にDVDで見なくても喫茶店に行けばいいじゃん・・・ということになるんですが、この作品は出演者がまた、魅力的なんです。隣にイギー・ポップとトム・ウェイツが座って取り留めのない話をしてたり、ビル・マーレイがウェイターをしていたりしてるんですから・・・。ケイト・ブランシェットの1人芝居も良かったです。 この作品は、コーヒーとタバコを用意して、自分もその店に居るという感覚で見るととてもリラックスした時間をすごせます。 【TM】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-13 18:46:02) |
4.ぼんやりコーヒーを啜っていると、向こうの席でのやりとりが少しばかり気に掛かり、いつしか聞き耳を立てたり、横目で見たり…。そんなどこにでもありそうな風景を描いたこの作品。"特別な何か"じゃないところがいいんですよ。 【マイケル・エリス】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-04-21 01:57:58) |
《改行表示》3.トム・ウェイツは「この話のどこが面白いんだ!」と怒鳴り、監督の前で脚本を投げ捨てたという。なかなか微笑ましいエピソードだ。面白いのは会話そのものではなく、たとえば、初対面同士の気まずさだったり、ボタンの掛け違いから起こる微妙な会話のズレだったり、つまり行間にエッセンスがあって、そんな行間を現しているのがコーヒーと煙草だと思う。 【michell】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-04-17 13:35:56) (良:2票) |
2.おもしろい。最初は期待してたほどじゃないかな、と思ったけどだんだん面白くなってきました。リラックスしてクスクス笑いながら見るのに丁度いい映画だ。しかしトム・ウェイツが演技が上手なのは知ってたけど、イギーがあんなにいい味を出すなんて。ドラマーの話をしたときのあの居心地の悪そうな感じがすっごい笑えるなあ。 【GO】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-07 22:00:08) |
1.画も話も小気味よく楽しい。師走に片付けものしながら見てはいけませんね、コーヒーを飲みながら登場人物に付き合う感じで観るのが正解です。監督、この映画に関しては創作の苦しみとは無縁で愉快な気持ちで作ったんじゃないでしょうか。個人的には1時間丁度くらいで切り上げて、もっと観たいな、という気持ちを残しながら終わった方がこんな洒落っ気オムニバスには向いているような気がしました。「色も温度も丁度良かったの」なんて、言ってみたいわぁ。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-31 21:16:50) (良:1票) |