14.見応えのあるキャスト陣でした。脚本、演出、演技に無理がないので登場人物の心情に抵抗なく寄り添えるようで、妹殺しの主人公に思わず感情移入してしまいます。自己防衛のために心を閉ざしていても心に響くものは何かしらあるもので、居場所が無くてもそれが人間の生存本能を強く刺激する事を実感させられます。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-03-21 23:30:18) |
《改行表示》13.《ネタバレ》 殺人を犯した人間が逃走する様を、実にリアルに描いている。 人間、何がなくても何とか生きていけるもんだなぁ、と別なところで感心してしまった。 行く先々で色んな人と出会い、別れ、ひどい目に遭い、ちょっとした幸せも感じた。 そして何より、劣等感の塊だった一人の女性が、逃亡生活の中でちょっとずつ自我を発掘し、今までの人生で抱えていた劣等感を克服して、活き活きとしていく様が実に興味深い。 社会から隔絶していた人間が、反社会的な行動に出た時、初めて社会と本当の意味で接することができた。 何たる皮肉、何たる人生の数奇さよ。 人間、どこまで堕ちたとしても、とりあえずは生きているべきだということ、それを本作から学ぶことができた。 実に有意義な2時間だった。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-10-20 02:34:31) |
12.予備知識なく、佐藤浩市見たさに鑑賞。深刻な内容を含むのだが、からっとした部分があって、良い映画だった。藤山直美、牧瀬里穂が良かった。平凡なタイトルで損をしているかな。 【ジャッカルの目】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-01-08 22:18:37) |
11.どなたか書いてらしたけど、かなり悲惨な話なのに暗くない。「女は、いざとなったら男なんかよりずっと強いんやでえ!」というのを藤山直美がどごーんと体現してましたねえ。ラストシーンもちょっと笑えて、でも感動的で素敵。それにしても、大楠道代って女優さんは凄い。少し前に観た「赤目四十八瀧心中未遂」でも物凄い存在感あったけど。てか、抱かれたい(受身かよ)。こんな言い方はかえって失礼なのかもしれないけれど、「日本のスーザン・サランドン」って感じ(調べてみたら同い年だった)。あちらじゃ、スーザン・サランドンが主役張ってる作品一杯あるんだから、日本でも大楠さんを主役にしたオトナの作品が観たいなあ。そーゆーの、いつか撮ってよ、阪本監督。 【ぐるぐる】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-19 17:01:04) (良:1票) |
10.ヒキコモリ的後ろ向き逃避行と殺人による前向きな?逃避行、社会から逃げながらも人間性を取り戻してゆく。また名優・藤山直美は全てにおいて真面目に演じている、これが何とも可笑しくて堪らない最高のコメディ。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2004-02-06 16:03:12) |
9.藤山直実は恐らく謎の媚薬を体内から作り出せる特異体質なんだと思う。ヒッキーでしかもブサイクな主人公が輝いていくのは良かったけど中盤少し退屈でした。 【わーる】さん 7点(2004-01-23 15:51:05) |
8.社会に適応しきれずにいた女が、妹殺しの逃亡生活の中で社会生活に喜びと充実を感じていく。非常に皮肉なものだが、今の社会というものは、ただ素直に生きていても幸福感は得られない寂しい部分が確かにあるのだと思う。屈折しさらに屈折した生活の中で人間らしさを見出していく主人公を藤山直美が色濃く演じる。 【鉄腕麗人】さん 7点(2003-12-16 17:41:20) (良:2票) |
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7.女優さんって美醜に捕らわれず演技力で光るという事を思い知らされました。なーんて言うと藤山直美に悪いが・・・・。 【あずき】さん 7点(2003-12-07 16:55:54) |
6.ここまで美がない映画も珍しい。普通ぶすでもキュートな女優さんを使うのに。でも藤山直美には感服した。 |
5.チョイ役なのにトヨエツがやたらカッコ良く見えた。あと藤山直美も内部の変化を良く演じてたと思う。冴えない年増の姉が殺人の逃避行を続けるうちに明るくなっていくという皮肉な運命。そして最後はどうかうまく逃げて欲しいと思わせる演出。地味だけど秀作だと思います。実際、ああいう主人公みたいな地味で太目の女が好きな男もいるんだよね(謎の笑) 【ひろほりとも】さん 7点(2003-10-28 14:38:27) |
4.この「顔」という題をみて昔の福田和子(?)の事件の話だと思っていました。顔を整形して生きていくっていう話かと。話は違いましたがそれがよかったかもしれません。妙にドキドキして怖かった。あんな人生いやだけど、生きていくにはどんなことでもしないと。死ぬ気になったらなんでもできる。でも、やっぱり最低の女。そんな女像をみごとに演じた藤山直美に脱帽! 【ぼちぼちさん】さん 7点(2003-10-22 23:00:49) |
3.役者に惹かれて見ました。藤山直美もトヨエツも大好き!話自体も「ある実際にあった事件」を参考にしてる?だけに色々想像しながら見られて面白かった。しかしあれだけ捨て身に演じられる藤山直美さんはすごい!さすがあの父にしてこの娘ありですね。 【Rei】さん 7点(2003-04-15 13:56:38) |
2.この映画、何で「顔」というタイトルなのでしょう? 特別「顔」にこだわってる内容ではないと思いますが…。ほとんど引きこもり状態から一歩外へ出ると、先々に死人を呼び込む不幸なヒロイン(?)の無様さ(単なるブスではない)はかなりリアル(ああやってドスドス歩く女いるもんなぁ)。cobaの音楽も軽妙で、ずっと観ていたくなる不思議な感覚を覚えました(全然違うけど「スモーク」っぽい。しかし、やたら嘔吐シーンが出てきませんか?)。私は「許して貰わんでええ」という台詞にトヨエツ共々、このヒロインの覚悟を見ました。ということで、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2002-06-06 00:10:20) |
1.とにかく表情豊かで説得力のある藤山直美の名演に尽きると思う。場末の世界で生きる人間たちの一生懸命な生き方がすごく人間臭く、どこか安心感を得られるところには共感が持てる。けど全体的に淡々と描かれているので、ドラマチックな展開を求めている人にとってはちょっと物足りないかも。 【びでおや】さん 7点(2001-11-16 23:40:22) |