1.《ネタバレ》 「ベニスに死す」「アデルの恋の物語」などの映画のエッセンスを取り入れた、映画ファンには劇中の会話も楽しい、とても面白い映画でした。教授が「映画的なあまりに映画的な」、出てくる学生は「人間的なあまりに人間的な」。最後はあの女っぽい男性が撮影とは別に、頭が映画的になりすぎて、本当に殺人を犯してるのではないか?ととても心配だった。だから最後までみて、ほっとしました。もちろん映画サークルの中での青春模様なのだが、やってる本人たちは楽しんでるので、こちらも悪い気しない。最近の「桐島、部活をやめるってよ」に描かれるような自虐的な映画愛好家の実際を描くよりは、僕は本作の方が映画愛に満ちてて、好きです。