《改行表示》12.《ネタバレ》 芸術性とエンタメ性のバランスがよく非常に洗練された映画でした。画面に映るパリの風景がとても美しく、特にカメラワークとアングルが素晴らしい。二人が橋の上を歩く引きのシーンなどモノクロームならではの美しさが堪能できます。 ストーリー的にも切ない気持ちが刺激される素敵な恋愛映画で、「どうしよう? 神様、どうしよう?」と悩むアンジェラに対して「神様なんかほっておけ」といって二人でほほ笑んでキスするシーンなど泣けてくるほどの名シーンです。(普通ならベタですがこの映画だと意味深) ダメ男に関してかなり厳しい意見が見られますが、彼はアンジェラのおかげで本当の愛を知り、自分の内にある優しさと男らしさを理解します。アンジェラのほうも決して完璧な天使なんかではなく、ルールを破ったり苦悩したりする人間らしい一面を持った不完全で愛すべき天使です。最後にはダメ男は自分の本当の気持ちをアンジェラに伝え、そして一緒に歩む選択をした時点でもう十分に男として成長したといえるでしょう。 マンセーしていますが、少し無駄なシーンも散見されます。特にラストが本当に残念。アンジェラも常々苦悩していたわけですから、互いに男女の泥沼を演じたのは全く問題ありませんが、しかしながら天に召される=羽はあまりにも安易。できればオープニング同様橋から飛び降りて天に召されたほうがドラマチックでした。タバコの超能力も蛇足で、できれば彼女の正体をできる限り曖昧にしたほうが奥深い余韻が残るでしょうから残念でした。(個人的には序盤のエロイ流れも一切不要だったと思っています) ラストカットだけでもカラーになったほうが彼女の美しさも確認できたし色んな意味で素敵だったと思います。(特典も全てモノクロームなので監督はカラーで見せる気はないようですが)とても素敵な映画でした! 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-09-07 16:07:49) |
11.《ネタバレ》 銃も爆発もないリュック・ベッソン映画なんて実に久しぶりですねえ。この映画は、アンドレとアンジェラの組み合わせを考えついた時点で、もう半ば成功作になることは約束されたようなものです。美しいモノクロ映像とハッとさせられるショットの数々は、ベッソンという映画作家はまだまだ捨てたもんじゃないなと、見直しました。アンジェラが登場してからはアンドレとの対話劇が延々とラストまで続いている様なものですが、対話劇でもこういう風に肩の凝らない見せ方があるんだと納得しました。あと最後までメイン・タイトルを出さないところも、むかしは良くあったけど最近では珍しいですね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-28 00:31:06) |
10.《ネタバレ》 「愛してる」の一言が、なかなか声に出せないアンドレに涙が出ました。目で見えないものは信じなくなってしまった、「大人になった自分」にも気づかせてくれた作品だと思います。ありがとう。『レオン』から『TAXI』まで、作品ごとに全然違う世界を描いてしまうリュック・ベッソン監督の映画がとても好きです。 【ロウル】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-07-16 18:23:56) |
9.何故かangelaに共感してしまった。見ていると疑問が湧いてくるけど、それも気にならなくなる様な展開でした。でも、嫌いじゃない。 【j】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-27 16:09:05) |
8.この独特のコミカルさがまたいいですねぇ。低予算映画だからこそ余計に、ベッソンさんのカメラワークとカット割りのセンスの良さがよくわかる。地味ながらもほんのり心に残る佳作ですね、、、、。さて、駄目男の私にアンジェラがやってくるのはいつかな~(笑)。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-09 01:46:58) |
7.なかなか面白い! 先が読めないのも good! ありがちなストーリーですが..良く出来ています... 【コナンが一番】さん [DVD(吹替)] 7点(2006-12-11 12:12:47) |
|
6.《ネタバレ》 やっぱりリュック・ベッソン作品ってだけあってラストが一番気になる所。あのラストは評価がかなり分かれると思うけど、私はあの終わり方で良かったと思う。欲を言えば、まさかずきゅーぶりっくさんもおっしゃってるように、アンジェラが人間になるシーンだけカラーにして欲しかったな。途中、アンジェラの背中に天使の銅像の羽が重なるシーンがあるけど、あのカット、とても素敵。好き嫌い分かれる作品ではあるけれど、一言で言うなら素晴らしい。 【アンナ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-11-04 12:24:13) |
《改行表示》5.《ネタバレ》 リュック・ベッソン久しぶりの監督作と言う事で期待して観て来ました。 天使とデート+電車男÷2といったとこでしょうか? 人生ドン底の主人公に天使が降りてきて、生きる勇気を与えてくれる話ですが、兎に角この天使がデカ女で乱暴者、タバコは吸うはしかも娼婦だという。主人公は中東系アメリカ人でチビでブ男。この凸凹コンビがおもしろかったと思う。 鏡の前でアンジェラがアンドレに「愛してると言えないのは、愛してると言われたことが無いから」と言うところで、なぜかズキッ!ときてしまった。 【nishiken】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-05-28 07:07:17) |
4.リュック・ベッソン版「電車男」。思いっきりわかりやすい成長物語に、はじめはくだらないな~と思いつつも、いつの間にか主人公に自分を重ねて観ていた自分に気付き、一人赤面。エンディングは「フィフス・エレメント」よろしく仰天のハッピーエンドになっちゃっていて評価が分かれるだろうが、これはこれでよかったと思った。そうじゃなかったら、色々あっても主人公の人生は結局モノクロなまんまになっちゃうから。自信を無くしている時に、夜中にこっそり一人で見たい一本。 【ぽん太】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-05-26 21:42:56) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 リュック・ベッソンはアメリカ資本の作品より、こういった小作の方がいきいきとしている気がします。この作品を監督するまで「ジャンヌ・ダルク」から6年、その間アクション映画のプロデューサー等をしていましたが、最後にこれをやりたかったのかと妙に納得してしまいました。灰皿が浮く、タバコが戻る、天使の羽根等、現実的な話が非現実的になる一瞬も、スタイリッシュで淡々と進む演出へのスパイスになっていて個人的には映画の雰囲気も嫌いではありませんでした。アンジェラは男の内面の鏡であり、男が自分自身を見つめ直して自身を好きになる事により、投影されたお互いが惹かれ合っていくという流れも、先が読める分だけ安心して観る事が出来ました。主人公の男性と、リー・ラスムッセン演じるアンジェラの凸凹ぶりがモノクロ映像も相まって楽しさを助長している。但し最後、アンジェラが人間になるシーンだけパートカラーにしても良かったのではないかな?と思いました。「シティ・オブ・エンジェル」で題材は好きだけど消化不良だった方、「バッファロー'66」のようなダメ男バンザイ映画が好きな方、富樫義博氏の漫画「てんで性悪キューピッド」の聖まりあのような女性に出会いたい男性などにお奨め映画です(笑)これを観ると「ベッソン最後の実写映画」と言われても妙に納得してしまうような雰囲気があります。 |
《改行表示》2.“リュック・ベッソン6年ぶりの新作”と聞けば否が応にも観なくてはどうしようもないという感覚に陥る人はとても多いと思う。たとえそこに大いなる「不安」が存在しようとも…。 だが、その不安はその予感があったことすら消え失せると思う。「ああ、ベッソン映画だ」と思わせる台詞やカメラワークに安堵と共に引き込まれる。ストーリーはシンプルで、描かれるテーマも“ベタ”とも言えるほど普遍的なものだが、だからこそそこに生まれる“感情の揺れ”が際立つ。 美しい新星と愛すべき主人公という“ベッソン的王道”とも言える構図による『純愛』で、リュック・ベッソンが還ってきた。そう信じたい。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-05-15 22:40:20) |
1.《ネタバレ》 「ジャンヌダルク」以来久方ぶりのリュック・ベッソン自身の監督作ということで、さすがに脚本や製作に関わって多発された作品とは違い気合が入っているなぁという印象です。〝自己を愛せなければ人を愛せない〟を越えて最後に二人が一緒になったのは少々違和感を覚えましたが、アンジェラがアンドレの内面の姿という事は表と裏の一枚のコインのようなもので、これぞまさに自己愛の完成形なのでしょう。モノクロですがそれが非現実感を漂わせ、アンジェラも変に色っぽくなり過ぎていないので良かったです。それに〝OK〟等の台詞は「レオン」を思い起こさせニヤリとさせてくれます。ただ、白黒の映像美か懐古主義か少年の心か分りませんが、美しい心を写された姿が金髪美女というのは旧式な感じがします。まぁどっちにしろ男の私はアンジェラにヘコヘコ付いて行ってしまいそうなので;どうでもいいのですが。ということで待ちに待ったほどではありませんでしたが、私は満足しています。 【ミスター・グレイ】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-05-15 17:58:22) |