6.《ネタバレ》 2本同時に観たんだけど、まずはジェームズのガン監督の方から。
ざっと感想を(嫌な感じの書き方だけど)述べさせてもらうと…
01「ザ・フライ」
+
02「ゾンビ」
+
03「エイリアン」
上記の集合体映画ってイメージだった。
いや、こういう並べ方って、個人的感覚なんか皆バラバラなんだから絶対に良くないんだけどね。
ただ、想ったよりも人間ドラマな部分があり、ビビったのはアレ。
主人公系の人間と脇役系のキャラクターって「顔の造形」から選別して選んでるなーと直感してしまった。
ともかく、脇役系の人間は、顔の特徴があり過ぎなイメージ…簡潔に言うとブサイクばっか。
それと、顔に少し怖いメイクをしてる老人がOPに出てきてて「後から出て来るんかな…」と思ったけど、そうじゃなかった。
いや、何か意味があったのかな?言い知れぬ不穏さは十分に残ったけどさ…。
まぁ、予算でシーンの長さを決めるのも、どこか予定調和だし、コレはこれでいいと思うけど。
しかし、やってくれるなぁー、ジェームズ・ガン。
この時代から「確りと自分の芯を見せてる」ってのは非常に秀逸だろう。
作品に監督独特のパンチが効いていて、全部好きだなぁ…マジで。
癖になる作りだから、嫌いな人も(随分と)居るみたいだけどさ。
それと、俺が結構好きになってる俳優だ出てた。
その名は「マイケル・ルーカー」だけど、彼が大物になる前の作品だから…もう弾ける弾ける。
もう過去から、渋い脇役で責めてるなーってイメージだし、ウォーキング・デッドでも演技が光ってたのを想い出す。
いや「悪人ヅラなのに人の良さも残す佇まい」で演技できるって…凄い役者だなーと思ったり。
この映画でもいい演技を見せてたし、アレだ。
以降は結構、監督から可愛がられてる気がするし作品には出てるのが分かる。
しかし、ラインナップを見ると本当に色んな役を当初からしてたんだね。
ともあれ、見直すと全然悪い奴じゃないんだよな…この作品では。
別に浮気をしてた訳でもないし、隕石落下の寄生生物にヤラレてからの展開なんだし。
ともあれ、純粋に人間が(寄生されたと言えど)欲望に負け、身体が変化してゆくってのは「ザ・フライ」的ではあるし、その考えや思考を「産み落とされた寄生生物」全部が共有してるってのが堪らんね…。
故に「ゾンビ」的な怖さがあった。それも共有意識を持ってるんで余計に具合が悪い。
尚、口から緑のゲロを「エイリアン」的に吐くけど…そこは、もっとしっかりと設定を決めるとか描写した方が良い。
掛かると溶けるってのも、吐く前の人間が耐えられないだろうし…だったら麻酔が掛かるとか、催眠が有効になるとか…色々あるでしょ。
何にせよ、俺的には過去の映画を想い出しながら、それを結合させてる姿勢ってのは嫌いじゃない。
まぁ、監督は「したい事」を全部できる訳じゃなく、制作側の意向とかもあるってのは、ちょっと映画界を知ってりゃ解る事だしね。
そんな中、お疲れさまでした……ガン監督。