1.《ネタバレ》 予備知識なしにレンタルしてきて、たまに「これ当たり!」と思える作品に巡り合う。この作品はそんな一本です。大好きな映画だな。「堤さん、こんなの作れるんじゃん」って感じ。ひどく暗い始まり方で、もっとシュールで破滅的な映画なのかと思いきや、軽すぎず、重すぎず、バランスのいい作品でした。東京の若者が日本の若者の代表みたいに描かれることが多いけど、実はこういう地方都市こそが日本の現実だよね。そういうとこうまく描けてると思う。石原さとみ、今まであまり見たことなくて、いいお嬢さんの役をやるような娘だと思っていたので、ちょっと見直しました。これなら、いろいろな作品にチャレンジできるね。柳楽優弥、年齢以上に大人の役者ですね。ただ、彼の自殺騒ぎの時には、やっぱり、病院の屋上で死を語るディノを思い出してしまった。窪塚の時の『ピンポン』のように・・・。あと、最後の包帯クラブメンバーの写真には、ツッコミも入れて欲しかったな、車イス姿でもね。