6.《ネタバレ》 戦争映画でよく集団暴行シーンは出てくるけど、その後の被害者をリアルに描いた映画は少ない。
この作品は、戦争の残酷さを丁寧に描いている。
被害者に感傷的に寄り過ぎず、一定の距離を置いていて、まるでドキュメンタリー映画の様だ。
その撮り方が、かえって戦争による被害を克明に描く事に成功している。
淡々と被害者のその後を描く事によって、いかに戦争というものが、被害者のその後の人生に永らく影を落とすか、それを雄弁に物語っている。
目を背けたくなる厳しい現実を目の当たりにして、戦争はやはり良くないものだと、力強く再認識させられた。