1.《ネタバレ》 ミスター”アドレナリン”こと、ジェイソン・ステイサムも貫禄がついてきましたね。
妻を殺され、無実の罪に陥し入れられ、無法地帯と化した監獄に送り込まれる。
生き残るためには”デス・レース”に出て勝つしかない。
「誰が何のために妻を殺したのか」という謎を主人公がどう解くか、が脚本のポイント。
本編では「おいおい」といいたくなるくらい、真相が、簡単に露呈してしまう。
ここを2転、3転されて、サスペンス色を濃くだせば、傑作に仕上がっていたかもしれない。
レース・シーンは迫力があった。
が、機関銃やロケット弾を使うのはやりすぎではないだろうか。
ナビ嬢は、お色気は十分あったが、演技に真剣味が足りない。
生きるか、死ぬかのレースという臨場感が出ないのだ。
最大の問題はラストシーンだ。
極悪所長は、フランクを殺せと命令しているのに、刑務所職員は、ダミーを生け捕りにする。
そして所長はコーチにあっさりと殺られる。
爆発物が刑務所のセキュリティーをかいくぐって所長のところに届くはずがない。
それにコーチが所長を憎んでいたというシーンはなく、やはり主人公が復讐をしないとカタルシスを得ることができないだろう。
B級アクション・ムービーとして十分楽しめるものになっている。