46.《ネタバレ》 1920年代に実際に起こった男児誘拐殺人事件に基づいた作品。一人息子をさらわれる母親役をアンジェリーナ・ジョリーが演じています。男児誘拐殺人事件は「ゴードン・ノースコット事件」と呼ばれ、驚くべき悲惨な事件なのですが、それ以上に驚くべきは警察の対応で、ほとんどホラーです。こんな嘘のような背筋の寒くなる本当の話を、掘り起こして題材にした時点で、成功です。ジョリーの演技は悪くないですが、ジョリーでなければという感じでもなかったですかね。さわやかイケメンなのにめっちゃむかつく警部とか、犯人とか、牧師とか、精神科医とか、弁護士とか、むしろ脇役が素晴らしい作品だと思いました。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-03-11 13:26:47) |
《改行表示》45.《ネタバレ》 良くも悪くも安定のクリントイーストウッド作品でした。 尺が長く、見事に観ているこちら側まで陰鬱とした状況に持っていってくれます。 かといって、無駄なシーンが多いわけではなく(胸糞シーンが多少多いようには感じるが)、結果的におもしろい作品と思えます。 警察関係者(医師や精神病棟の人たち)の異常さの表現の仕方がすごすぎます。 実際彼らは彼らで命令されていることで「正しい」ことをしていると思って業務にあたっているのでしょう 現実として、大半の人が異常な行動も「命令されて」「仕事だから」と考えることをやめ 実行してしまうことが実験結果で判明しています。 (詳しくはミルグラムの実験 で検索) 超脱線しましたが、大きな盛り上がりもないこの陰鬱とした作品で2時間20分もの尺の映画を観て結局素晴らしい作品だと思える クリントイーストウッドの手腕には脱帽です。 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-06-25 01:59:29) |
《改行表示》44.《ネタバレ》 イーストウッドらしく重厚で充実した内容でした。 序盤の権力に阿る連中には腸が煮えくり返りそうになり、最後の見つかった子どもの両親に会いたかったという言葉には目が潤まずにはいられない。 その他、偽物ウォルターの不気味さや精神病院、死刑の場面など記憶に残る強烈なシーンが多かった。 これが事実に基づいているなんて酷いなあと思うけど、でも最初の1時間くらいは我慢しなきゃいけない映画ってどうなんだろうとも思ってしまう。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-08-23 15:40:16) |
43.アンジェリーナジョリーの存在感。エロい肉厚の唇。悲惨な状況なのに、そう見えない。現代の鬼子母神の様。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-12-27 20:36:07) |
【へまち】さん [インターネット(邦画)] 7点(2018-02-10 12:15:07) |
41.随分理不尽でムカつく話ですがヒロインはよく頑張った。100年も前の事だからなんて思っていると、今でも真実は曲げられるってことを忘れてしまいそう。 【ProPace】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2018-01-23 22:46:35) |
40.《ネタバレ》 事件の生存者が見つかったときに、何か分かるかもしれない、という期待感、警察署へタクシーで行くアンジェリーナ・ジョリー。そのタクシーの黄色さ!どこかモノトーンの映画にまぶしいほどの黄色のタクシー。さすがイーストウッド。その希望は消え入りそうになるんですが、最後まで希望の余韻を残しながらエンディングを迎えます。美しいエンディングだったと思います。 【Keytus】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-06-14 11:26:54) |
《改行表示》39.《ネタバレ》 アンジーが息子の死を知るちょっと前に、観客にはその悲劇的事実を示す。主観的に演出を出来るシーンをここであえて引いて描く。逆に生き残った子のエピソードのように感傷的に描くシーンは多い。システムが汚職を生み腐敗を呼んで引き起こされたあり得ないような事件を語るにはあまりにも主観でも客観では語れません。それほど怒りのやり場がない事件でした。だからこそイーストウッドは希望をそっと代わりに残します。怒りを希望に。悲しみを希望に取り替える。あくまでそっと。 システムこそが人を蝕み人と人を傷つけ合わせますが、人を救うのは人であると思います。しかしそれは頑張れ、前を向け、それを息子も願っているはずだという強烈な励ましの中に埋もれる、あくまで自分のペースでと気さくに食事に誘う同僚や上司のような励まし。希望なんてない事件に、あえてかつそっと、希望を残しエールを送る今作は声を大にして好きだと言えます。エンドロールは人が歩き、電車が通る平凡な街を画面いっぱいに映す出す。ただそんな平凡の日常であるが奇跡的な日常をアンジーを願っていたかと思うと言葉がありません。 【うー】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-06-13 22:00:33) (良:1票) |
38.何度コリンズ夫人は傷つけられたらいいのかというくらいの酷い仕打ちを最後の最後まで受け続けていたなあ。悪意のある人があまりに多くて、こっちまで心やられてしまった。イーストウッドらしい抑えた画が格調高かったけど、警察病院犯人があまりに極悪過ぎて楽しめないままに終わった。僕も良くできた作品だと思うし評価はするけど、2度目見るのは辛いなあ。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2013-12-07 18:50:32) |
《改行表示》37.《ネタバレ》 1920年代のアメリカを徹底的に再現した構成力と妥協のなさに感服。このおっさん(監督のイーストウッドさんのこと)、手を抜かないのね。とても重厚で緻密に仕上がっていて、だから観終わった後にどっと疲れた。勘違いしないでくださいね、褒めているのですから。ただ、あの偽息子、なんであんなに気味が悪いほど堂々としているのだ?そこがちょっとありえないなぁ、ということで1点減点して7点献上。 【la_spagna】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-11-06 18:12:07) (良:1票) |
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36.アンジー渾身の作品。ストーリーは実話ベースという事で本来は私の苦手なジャンルなのですが、なかなか引き込まれました。イーストウッド監督の大勝利なんでしょう。でも・・・数ヶ月経っただけで息子と他人を始めに間違えるもんかね。実話の方もそうだったみたいだけども。 【movie海馬】さん [地上波(字幕)] 7点(2012-09-28 20:29:03) |
35.子供を奪われた母親が陥っていく地獄のような世界を重厚に描き出している。見事なまでに女優魂を見せたアンジーが、そんな苛烈な現実を乗り越えようとする母の愛情を鬼気迫るような演技で表現している。そんな彼女を支えてくれたものは、ただ息子と会いたいという希望。人間の生きる力強さが、神々しいまでに胸に迫る。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-26 15:57:54) |
34.《ネタバレ》 アンジーが良かったです、理不尽に追い詰められていくのが何とも恐怖を覚える。嘘でも親子を再会させたかった。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-04-29 22:07:34) |
《改行表示》33.警察、精神病院、猟奇的殺人犯、しらばっくれていた子供とその親・・・これだけ様々な理不尽な輩を相手にしている主人公を、自然と応援してしまっていました。 やり切れなさが凄かった前半の割りに、後半はやや淡々と進んだ印象で、相当苦労したであろう母親の心境が、もう一つ表現されていなかったように感じました。 時代を反映した町並みの雰囲気はとても良かったです。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-22 21:05:17) |
32.《ネタバレ》 【実話】ウォルター・コリンズは9歳。犯人の甥で共犯者のサンフォードは16歳。拉致された少年達は性的虐待を受け、性的対象として客を取らされていた。それで逃亡出来ても家に帰りたくない心理が働いた。犯人は子供を誘拐するときにはサンフォードではなく、鬼畜の母親が手助けをしている。母親は終身刑。サンフォードは少年院。死体は生石灰と共に埋めたので骨の断片しか残っていなかった。埋葬場所とは別に3人の少年の死体が発見されている。犯人は裁判ではあいまいな供述に終始したが、収監後に罪の重さを悟り、詳細な告白をしている。偽証少年は継母との折り合いが悪く、家に帰りたくなかったのが家での動機。母親は事件の7年後に死亡。【感想】そもそも自分の子供を間違えることがあるだろうか?9年一緒に暮らして、5ケ月離れただけである。顔は違う、身長は7センチも低い。家族や親戚、少年を知っている誰に訊ねても、違うと明白に答えるだろう。映画でも教師や医者が証言している。母親は、最初に出会ったときにはっきりと拒否すべきだった。子供の問い詰め方も甘い。また完全に違うと確信したあとで、新聞に少年の写真を載せてもらい、両親に名乗り出てもらえばよかった。警察も病院も態度や手口があまりにもあくど過ぎる。あきらかに演出過多である。◆殺人事件が発覚してからは物語が動き出した。警察の腐敗体質が明らかになり、対警察の司法対決となる。正義感にあふれる牧師や弁護士、まともな刑事も登場する。◆コリンズが生きているかどうか。映画では逃亡しているが、そのときサンフォードも一緒に車に乗って追いかけている。彼なら顛末を知っているはずである。映画では子供だが、実際は16歳。捕まえたか、逃がしたかくらいは覚えている筈だ。これは希望を持たせるための演出。犯人の極悪母親を出さなかったり、実際にはいない生還した子供が出したり、監督は食わせ者だ。「脚本の95%は実話」という宣伝文句の95%は嘘。売れる映画作りに徹している。主演女優は、老けすぎ。【疑問点】①初対面で母親が違うと言っているのに警察が無理強い。②誘拐の日に子供の面倒を見るのを頼まれた知人が登場しない。③狭い電話交換所でローラースケート。④母親化粧が濃すぎ。寝起きの顔も化粧。⑤アカデミー賞の予想ができるくらい映画を見てる。子供とは見に行けなかったのに。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-24 09:53:59) |
31.《ネタバレ》 実話が元になった映画。史実として捻じ曲げてはいけない実話とそうでない実話が存在する。本作は明らかに後者であり、実話を完全に再現しているならばエンターテイメントとしてはならないストーリー。映画として楽しんだ自分と実話の被害者が存在すると陰鬱な気持ちにさせられる自分が、観終わった後に存在する。楽しめたけど観たことを後悔する珍しい映画。 【いっちぃ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-10-30 02:27:39) |
30.《ネタバレ》 自分が思っているのと正反対に物事が進んでいってしまう理不尽さに、もしかして自分のほうが間違っているのかもと錯覚してしまいそうになる。一生懸命前に進もうとしているのに、その倍の力で引き戻されてるような感覚に襲われた。周囲の人達に、「この子は違う」と分かってもらい、支援者を得たときの安堵感。わが子が恐ろしい犯罪に巻き込まれていたという絶望感。もしかして、どこかで生きているのでは・・のかすかな希望。主人公の感情の起伏をそのまま体験してしまうような時間だったので、終わった後、しばらく立ち直れませんでした。 【おおるいこるい】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-22 21:41:31) (良:1票) |
《改行表示》29.《ネタバレ》 「ミスティックリバー」以降、イーストウッド作品の「生命」に対する尊厳のメッセージはものすごいです。↓に書いている方もいらっしゃるが、この作品もその集大成になっていると思います。 また冒頭に実話とは表示されるものの、実際はどのくらい脚色されているのかと思ったら、本筋の事件はほぼそのままという事で余計に切なくなりました。今であればもっとマスコミ、市民や女性の立場が向上し、またインターネットなどもあるのでひょっとしたら救えた事件かもしれないですが、誘拐より何よりも腐敗しきった国家権力そのものに腹立った方も多いと思います。心のどこかで最後に希望を見出したかったのですが、コリンズ氏はきっと行方不明になったあの日の事を一生悔いて生き続けたのでしょうね。 アンジェリーナ・ジョリーの演技力は言うまでもないですが、コリンズの後の人生を心配し、前向きな声をかけ続けた牧師役のジョン・マルコビッチの確かな存在感にも拍手を送りたいです。 ただ敢えて書くとすれば、途中から警察との対決や裁判等に時間が割かれてしまい、若干親子愛や絆という部分のメッセージ性が弱くなった気がしました。国家権力と闘っている中でも、冒頭から描かれていた息子への愛がもう少し前に出てきてくれても個人的には良かったかなと思いました。でも140分以上の長尺を中だるみせずに演出したイーストウッドの手腕はいつもながら見事ですね。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-04-29 23:49:03) (良:1票) |
28.《ネタバレ》 重い内容の映画でした、子を持つ親としては見たくなかったもので避けてきましたが、、、やはり胸が痛くなる内容でした。ジョリ姉が単純なセリフを繰り返すシーンが多かったのが少し気になりました。マルコヴィッチの牧師役が印象に残りました。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-14 21:44:58) |
27.《ネタバレ》 実話だから仕方ないけど、いなくなった息子になりすました子供に、ミステリーを期待し過ぎてしまったので肩透かしでした。 【はに丸】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-12-28 01:29:05) |